夜の明かりに挟まれて
もちろんだけど 街中と郊外とでは光景がまったく違い
人の往来もあれば あちこちにネオンが光っている
郊外ではせいぜい電柱にある街灯の明かりか
季節の星が星座を象るくらいだ
札幌では何にも思わなかったことが
ここでは些細な違いにも目を向けてしまう
まるで都会は
そして地方は
何かを見させ そして隠しているのかもしれない
都会からとにかく真実を語ったとされる本が矢継ぎ早に出版されていく
そして自分が正しいと吹聴する
どうやらそうでもしないと 生活するのは難しいらしい
どうにも真実を伝えることと生活することが混同し
結局は権威を誇示する妄動に終始している印象が残ってしまう
宗教家に限らず
経済を専門にする人も
一次産業を専門にする人も
地元の役人も
どこか心の中で椅子にふんぞり返る傲慢さが根付いている
そして責任は仕事と一緒に丸投げ
そうして世界は出来上がっていく
残念だけれど
声を出して叫べば叫ぶほど
進む方向は調整されていかないんだ
理不尽なこともあれば
理路整然なこともある
論理を語る人もいれば
倫理をかざす人もいる
他人を慮る人
自分ばかりを優先させる人
いろんな人が
このマチ、この地域、そしてこの世界を形作っていることを忘れないように
そしてわたしも