【詩】365
同じ日がたくさんあるのではなく
違う日が集まって
365という日にちが出来上がる
ときおり1日増えるけれど
変わらない日など1日たりともない
じわりと季節が変わるように
わたしたちもじりりと変わっていく
向かった先に居る人が変わるように
いつも走る道の青さが変わるように
久々に立ち入った場所で
しばらく振りの人に出会う
社交辞令に似た挨拶を交わし
笑顔でその場を後にする
自粛を行っていたお店に行き
目立ちすぎる差し入れを置いていく
中の人たちは落ち込んでいるところか元気で
肩透かしをくらうかたちになった
でも そのほうがよかった
だって きみがいたから
いつもいるわけではないことはわかっているんだけど
やはりたまにしか行かない場所にきみがいることの奇跡を歓迎したい
いる日もあるしいない日もある
その積み重ねで毎日が出来上がっているのだから
だからここからの毎日は
きみに少しでも逢うことができて
きみと少しでも話すことができて
きみと少しでも一緒にいることが叶うように
その1日を そして1年を過ごしていこう
泣いた日笑った日怒った日悲しんだ日
顔も見たくないと思った日
仕事したくない 仕事を辞めたいと思った日
自分なぞもうどうでもいいと思った日
そして
きみを想った日
きみに逢いたいと願った日
きみとまた話したいと祈った日