つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

おくりおくられ。

本日で令和元年度(途中まで平成31年度でした)が終わります。

年度末なので、本日付けで自分の職場でも退職される方がいらっしゃいました。

 

想えば、昨年度は自分が地域おこし協力隊を辞め(退任)、今の場所に就職したというのが最近の思い出です。

 

 

この時期はやはり、見送る立場の人と、見送られる立場の人に分かれるのだなと改めて感じました。

 

 

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きょうの夕方4時半頃の外です。

 

 送る側も送られる側も、やはり思うものがあります。

言葉少なですが、想いは表現できないほど溢れている。

今日1日仕事をしていて、そんな風に思いました。

 

退職したのは勤続38年のベテランと、勤続約2年の臨時職員さんでした。

まったく違う立場の二人から教えられたことは、とても大きいです。

願わくば、このふたりともっと長い時間、仕事をしたかったなと思っています。

 

わたしの職場は学術研究の一環で畜産(牛)を営んでおり、毎日がいのちのやりとりです。一歩間違えば大怪我、という可能性を否定できない職場になります。

 

今年1年間、事務職と建物の管理業務、そして牧場業務と3種の仕事を初めて経験させていただきました。フタを開けてみれば地域おこし協力隊とはまた異なったキツさがあり、意思疎通の難しさから途中本気でギブアップを考えるほどでした。

 

 

 

 

職場は朝礼と終礼があり、その時には職員がひとつの場所に集まるようになっています。時にはふざけ、時には真面目な話、そして押し問答になることもありました。背景にはやはり、いい仕事をしたいという想いがあったことは言うまでもありません。

 

 

この1年で、少しだけ牛のことがわかってきました。

これまで犬や猫くらいしか接したことがない自分にとって、牛とは巨大でおっかないいきものだったのですが、これほど愛嬌のあるいきものはいないと思いました。そして賢い。牛も個性なのでいろんな牛がいますが、人間にアピールしてくる牛もいるのです(例として、おい、ここかゆいからかいてくれよ、など)。

 

何度かケガをしそうな場面にも直面しましたが、幸い無事故で今年度を終えます。それもひとえに、退職された職員さんの教えのおかげです。

 

 

 

やはり、送る側には立ちたくないなぁと思います。

いろんなことが思い返されます。

仕方ないですね。今まで自分でやってきたことの顕れです。

今夜はただ感謝を尽くし、明日からは気持ちを引き締めて頑張りたいと思います。