何だか騒がしい空だ
天気の移り変わりは気まぐれそのものなのに
誰もがその天気に対してあれこれと決めつける
そしてこうするべきだとわかった顔でつぶやく
天気が決めたことには一切納得せず
自分たちが常に正しいと思い込む
誰にでも最善の選択が常にできないように
天気も常に最善ではない
それは長い目で見れば一瞬のことに過ぎないが
わたしたちはその一瞬がすべてのこともある
だから余計に騒ぎ立てるのかもしれない
わたしたちは高貴な身分なのだと
わたしたちは守られるべき存在なのだと
時に空が何かを大きく変えることがある
それは固定観念を
そして価値観を
倫理や論理 そして常識を覆すことがある
それはいともかんたんに
しがみつくものを引き剥がす
それはどこかで生まれた勝ち組に対する評価の顕れのように
積み上げたと感じていたものを崩していく
その空模様は何かを告げる
時代の変化を
そして心境の改革を