つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

曇りのちウシ。

昨晩はあちこちで牛の鳴き声が聞こえてきました。

 

あっちでモー。

 

こっちでモー。

 

会話してるの?と思うくらいのモーモー具合です。

 

そして、どこかにぶつかったであろうそこそこ大きい音まで聞こえてくる始末。

 

何やってんだろうなーと思いながら。

 

ごめん、人間は疲れてるから早めに寝かせておくれと思いながら、朝を迎えました。

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 写真は既に外で撮影しているのですが、室内からでも異変は明らかにありました。

 

 

ということで、ズーム、イン!(懐かしい)

 

 

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あれ、牛が外に出てる・・・

 

 

 

ま、まだ放牧してねぇぞ!!!

 

 

 

遠目に見て、母牛と子牛の親子です。

 

どうやら何らかの原因で牛舎の外に出てしまったようです。

 

春は迎えたものの、放牧の準備は完了していないため、遠くに行かれても困ります。

 

ということで、ツナギに着替えて牛を戻すことにしました。

 

 

 

あちこち点検して裏側に回ってみますと

 

 

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はい。おはようございます。

 

 

幸い牛舎近くにいましたので、さほど時間がかからずに戻すことが出来ました。

そのあと頭数確認を行い、全頭確認して朝食を食べ、再び牛の世話に向かいました。

 

 

 

最初はこの光景にも、あたふたしてました。

 

やばい!牛がどこかへ行っちゃう!

そんな感じで右往左往してました。

 

そして1年後。

牛の習性も少しは理解できるようになり、落ち着きを以て行動することが出来るようになりました。落ち着いて、そして時には全力で。

牛との距離感も多少なりとも覚えたので、場所によってはうまく誘導することもできるようになりました。

牛とのコミュニケーションも取るようになり、面白さと奥深さを感じています。

 

毎度のことながら思いますが、畜産をやるとは考えもしませんでした。

しかしやってみると、これがなかなか面白い。

面白いという表現では不謹慎なほど、緊張する場面もあります。

それらをひっくるめても、面白い仕事だと思います。

 

今年の雪解けは早かったので、早ければゴールデンウィーク中に放牧を開始する予定です。もうすぐ、草原にいる牛を見ることが出来ます。

 

牛にかかわる仕事は給餌をはじめとした牛の世話だけに限りません。

牧場の敷地内には、色んな場所があります。その大自然がすぐ近くにあることは、自分にとって大いなる恵みにほかなりません。

 

 

大なり小なり危険も介在する仕事ではありますが、大きく成長できる仕事でもあります。

牛と接して感じたことが身に染みた、土曜日のことでした。