つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

令和2年5月の読書感想文② 池上彰の新聞活用術 池上彰:著 ダイヤモンド社

さいころの新聞は、テレビ欄とスポーツ情報だけを読む存在でした。あとは折込チラシを見るのが好きだったかな。なんだか玉手箱・宝箱のような感じがして、目をキラキラさせていた記憶があります。

 

大人、おっさんになりまして、幸いにも新聞は3紙に目を通しております。

これは会社でとっているのですが、北海道ということで北海道新聞業界紙日本農業新聞農業共済新聞を読んでいます。決して隅から隅までまじまじと読んでいる訳ではないのですが、新聞がそばにある生活を送らせてもらっています。

 

 

ステイホーム運動(と言っていいのか?)が続く中、新聞を購読しているご家庭等については、この新聞はひとつの大きな存在になったのではないかと個人としては思います。テレビやネットの情報の速さには負けますが、それらにはない重みと深みがあるような気がしています。先日図書館の予約貸し出しが再開されましたので、こんな本を借りてきました。

 

 

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池上彰の新聞活用術 池上彰:著 ダイヤモンド社 です。

 

 いっときはテレビ難組も欠かさずチェックしていたのですが、やはりテレビ番組からは自分が遠ざかっていきました。なんでしょうね。以前でしたら録画してでも見ていたのですが。

 

さてこの本、新聞の活用術とあるように、ここをこう読むと面白いよ、この記事の背景にはこんなことがあったと思うよなど、池上さんならではの見解(ときには推測)がバンバン出てきます。アナウンサーだったこともあり、ことばの表現にも敏感です。個人の失敗も離されていて、学ぶ姿勢・知る姿勢には尊敬すら覚えます。

 

本書は約250ページほどありますが、読みづらくはないし、この本を片手に新聞を読んでみてもいいと思います。苦手な分野はあると思いますが、何かしらのヒントをこの本は与えてくれる感じがしており、実際にこの本を途中まで読んだ後に新聞を読みますと、記事の見え方が変わった感覚を覚えました。それでもまだまだ読み込みが浅いのですが。

 

新聞が発行される以上、その向こう側には記事を書いている記者さんがいます。その記者さんはテレビやネットで得た情報を「そのまま」記事にしているわけではありません。記者さんは自分の手足で取材したものを記事にまとめ、校正を経て紙面に載る(かなりざっくりですが)というプロセスを経ています。早さはどうしても劣りますが、そのぶん厚みが増すような感じがします。

 

 

これは個人的な考えですが、今言われている自粛警察も、テレビやネットの情報を頼りにしている(その活動の情報源)方がほとんどではないかと思います。少ない情報で疾風の如く動く姿には問題もあるようで、メディアが取り上げ始めています。もしかしたらこの人たちが新聞を読んでいたら少しは減っただろうかと、何となく考えてしまいました。それでも、ゼロにはならないと思います。残念ながら。

 

 

新聞は地方版があり、自分が住んでいる地域(広域になることも)の時事なども記事になります。道南に移住して3年目ですが、まだまだわからないことだらけです。タウン情報誌などでは出てこない情報も、新聞には掲載されることもあるのです。

 

 

忙しいと毎日発行される新聞を読んでいくというのは結構重荷になります。

なので最初は自分が興味を持った記事だけでも、読んでいくことが出来ればいいなと思います。そこから他のページをめくっていくことが出来れば、世間の見え方が変わるのではないかと思いました。