そういえばちょっと変わった名前の詩人さんがいたなぁと記憶の中に残っていまして、先日やっと思い出したので入手してみました。
思えばずっと、詩を探しているように思います。
いちばん触れているのは谷川俊太郎さんの詩なのですが、これが詩か、そうなのか、といった素朴な疑問質問が脳内を駆け抜けます。
わたしはどのような詩を求めているのだろうか、と考えることもあります。
そんな漠然としたものを、どこかの詩人が詠んでいないかと探しているかのようです。
まるで行方不明になった人を探すかのように。
自分で詩を詠むことをしておきながら、未だに詩のことがよくわかっていないと思っています。だから最近はこれが詩だという設定をせず、詠みたいことをそのまま描きだすようにしています。そのほうが紡ぐ手が止まらないのです。綴るリズムも崩れない。どうにも偏ったものに仕上がってしまうのですが、これはもう致し方ないと諦めています。
最果タヒさんの作品はこれから読んでみることになるのですが、現代においても現れる詩人という存在とはどのようなものなのか、覗き見てみたくなったのです。北海道のちょうどいい田舎ではそんなにたくさんの詩に触れることはできません。小説ではないのですから、図書館でもそんなに蔵書はないのです。だからもう最終手段は入手するしかない。だからこそどこかでお宝に出会えないかなと期待してしまうのです。それはもう勝手にですが。
これからも詩は書いていきたいし詠んでいきたいのです。
それと同じくらい、いろんな方の詩に触れていきたいのです。
これが今のところ、牛に囲まれた牧場の中で過ごす、未熟な詩人の望みです。