職場で購読している「日本農業新聞」。
この紙面に先日、「ヒグマ・ノート」紹介の記事が掲載されていました。
発行は江別市にあるNPO法人。1冊送料込みで300円という設定だったので、1冊取り寄せてみました。
写真にもあるように、発行は「ヒグマの会」となっており、執筆陣を見るとそれはもう専門家の集まりになっております。この人たちが「ヒグマのことを小学生にもわかるくらいの内容で」まとめたものなのだそうです。
ページ数は約30ページ。
文字よりもイラストや写真が多く、読んでいて楽しいと感じる内容です。
文字数が少ないとは言いましたが、端的にヒグマのことを確りと伝えられており、余計な情報が残りません。
ここ最近はヒグマ関連の書籍発行が増えています。それはもう専門書から入門書までと幅広いのですが、何故か横書きが多く、読みづらい印象を持ちます。反面このノートはとても読みやすく、ヒグマが出る地域であれば1冊は欲しいところです。
ここで触れておきたいのは、「ヒグマは何を食べるか」です。
ノートを読みますと、「草も木の実もお肉も食べる」との記述があります。
つまりは「何でも食べる」ようです。
そして今時期、新緑が映える夏の時期はどうやら「空腹」なのだそうです。
緑は映えますが、山に食べるものがそんなにないのだそうです。
「だから」、畑に降りて物色してしまうのですね。
家庭菜園などが決して悪いということではないのですが、もっとヒグマをはじめとした、動物たちの習性を学ぶ必要があったのではないか?という反省が残ります。それを知っておけば、もう少し安全な付き合い方が出来るように思います。これは人間の勝手な思考なのかもしれないですが。
八雲町には、ヒグマがそこそこ出ます。
先日も同じ地区内でヒグマの出現情報が新聞記事になりました。
(昨年は高速道路や峠でも目撃情報が多数寄せられました)
しかし以前とは違い、すぐに駆除などの対処行動をとることはできなくなっています。
時代の流れと意識の変化ですね。
こういった事象に対する考えはまた別の日記で触れますが、ヒグマの個体数は年々増えているそうです。1回の出産につき、大体双子が生まれるそうです。鹿も増えていると聞いています。うちの敷地内で普通に見ます(笑)
札幌市でもヒグマが出るようになってきたことで、意識が変わってきたように思います。議論も活発になるでしょう。しかしまだ、「隣り合わせ」まではいってないような気がします。ノートによるとヒグマにテリトリーというものはないようで、10km離れたところに出たといって、次はどこに出るか確かなことは言えないそうです。そのため、牛を飼育している場所の人間としては、穏やかにこの日常が過ぎていくことを祈るのみです。