つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

令和2年8月の読書感想文① 王とサーカス 米澤穂信:著 東京創元社

きょうからお盆休み期間になるでしょうか。

きょうの町内は曇りでありながらも、夏の暑さを感じた1日でした。

 

連休期間中は何かと予定が入ってしまっているので、読書感想文などをアップしていこうと思います。

 

 

最初の1冊はこちら。

 

 

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王とサーカス 米澤穂信:著 東京創元社 八雲町立図書館蔵

 

 久々にミステリを読みましたが、フィクションのように感じた作品でした。

 

主人公は記者で、取材でネパールに向かう。

しかし現地では王族が殺される、または不審死かといった衝撃的な報道が流れ、主人公は日本と連絡を取り、このニュースの取材にあたっていく。

 

謎に近づいているのか、迫っているのかというリアルな進捗に息を呑みました。

また、現地の風習など、異国を感じさせる描写もあり、かなり引き込まれた作品でした。

 

米澤さんの著書はおそらくこれが初めて読む作品で、代表作には「折れた竜骨」などがあります。

 

登場人物は少ないと感じましたが、それぞれがしっかりと存在感を示している作品に感じました。狭い空間や広い世界の出来事を、絶妙なタイミングで展開していくことに、ページをめくる指がなかなか止まらなかったです。

 

 

ミステリは苦手意識があったのですが、充分に楽しむことが出来ました。