スピリチュアルは、そんなにいらない。
世の中が不景気、またはそれに準じた状況になりますと、決まって出てくるのが
「楽して〇〇になる」
といった数々の話だと思います。
楽という部分にはいろいろ定義(のようなもの)はありますが、かんたんに言えば、自分の側の負担が少なく、逆に利益は大きいとされるものになります。
しかし実際はそううまくはいかないようで、負担ばかりが増えていき、利益も最初の数回、または数カ月のみ、といった展開を迎えます。
それが実際に救いにつながるのか?と考えた場合、正直に疑問に思います。
「信じれば救われる」と”しか”言われていないのに、いざ信じてみると次々にノルマが出てくる。話がまるで違ってきます。これはもう、お客が顧客になった瞬間、リピーターにするための、狡猾な手段なのだと感じています。
なんでこんなことを書こうとしたのだろう?
職場の敷地内ですが、ありきたりな、こんな光景を見てこう思ったのです。
「スピリチュアルって、そんなに必要なものなのだろうか?」
かつて札幌市に住んでいた頃は、自身の心身の調子も良くなかったため、様々な「スピリチュアル」に触れていきました。これにプラス、当時信仰していた創価学会がありました。
当時の心境としては、何とかして抜け出したい、というものでした。
体調の回復をはじめとした、「うまくいかない」ことからの脱却。
そのためには何をしたらよいのだろうと、人の勧めを聞いては色んな場所に出入りし、様々なことを体験させていただきました。
創価学会にいたのなら、なぜその場で脱却を目指さなかったのか?
この問いがあったとしたら、答えは至極簡単です。
個人としての回答になりますが、いわゆる「幸せ」や「成仏」することはできないと確信したからです。個人としての経験ではありませんが、当時の知り合いの学会員から、悲しい話を聞かされました。そのことがきっかけで、ぼくは学会の教えや存在に疑問を持つようになったのです。
中学・高校あたりは月刊誌「ムー」を読んでいたこともあり、そちらの分野には少なからず興味がありましたし、時折実践していたこともありました。
だから、という訳ではありませんが、種類の違う世界を見たいということもあり、今でいるスピリチュアルの世界に足を入れたのでした。
札幌市にいたあいだは、その時は調子が回復しても、しばらくしてまた下降するといったことがよく起きていました。つまりは「抜け出すことが出来なかった」のだと思っています。そして数々の辛い経験をします。これはもうひとえに、自分の未熟さが招いたことにほかなりません。そういったこともあり、他の要因も重なって、「移住」を決意しました。実際に移住が叶ったのは決意してから2年ほど経過してのことだと思います。
移住してからは、自然とスピリチュアルとは距離が出来ました。
そしてなぜか、健康になりました。
いつの間にか「抜け出していた」のです。
要因はわかりません。これまでの経験が伏線になっているのかもしれませんが、どれかひとつが要因になっているとは考えにくいと感じています。
年齢は40を過ぎ、濃いキャラだと言われるようにもなってしまいましたが、実は今がいちばん健康な状態です。札幌市に住んでいた時には布団から起き上がることすらできなかった日々があったのですが、現在はその姿もどこへやら。毎日元気に働いております。こんな姿を見ることが出来るのは、想像もできませんでした。とても有難い誤算です。
結局、特別な神仏や天使などといった存在に頼らずとも、現実世界にある何かのきっかけで、しかも「自力で」自身を持ち直すことが出来ました。これは正直、非現実的な世界を信奉する自分にとってはかなり衝撃的で、信仰体験の比にならないほどの神秘体験です。特別な食事をするわけでもなく、特別なワークアウトをするでもなく、ただ必死に動いてきた結果が、現実にある「健康」でした。
そんなわけで、実はスピリチュアルは、そんなにいらないという心境でおります。
エッセンスとしてのスピリチュアルは必要だと感じてはいますが、それがビジネスとか、宗教のようなグループとかに属してまでやるものではないと思っています。
しかし現実として、多くの人がそういった分野に助けを求めている状況があります。
そのため、色んな問題が浮かび上がります。それはスピリチュアル業界(あえての表現です)にも通じるものがあります。解釈のしかたはいろいろあるでしょうが、閉鎖的な世界に変わりはありません。そんなきな臭いものは、今では他でも結構あるように思いますし、共通していると感じますが、皆様はいかがでしょうか。
信じるも信じないも自由。
しかし、返ってくるのは「自分自身」。
そこをよーく考えて、現実的に進むかどうかを、しっかり考えて欲しいなと思います。
現在は時折ですが体調の急激な変化に戸惑うことがありますが、概ね元気に過ごしています。もう若くはないですからね 汗