つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

【詩】枯渇してゆくはずなのに

幾度かことばを紡いでいくと

 

もうそんなにことばが出てこなくなることに気づく

 

それを心の奥底で感じながらことばを綴じたあとは

 

しばらく詩の部屋からは離れる

 

その時にはもう

 

このまま詩を詠むことはないのかなと思うのだけれど

 

確たる証拠は実はどこにもない

 

 

 

 

涙が枯れたと思うのと同じように

 

ことばも枯れると思うことがある

 

そう思っているうちは

 

気持ちも沈みがちで意欲もない

 

そういうときほど 何もしたくない

 

 

 

きっかけはふとしたときに訪れる

 

何が要因なのかはそのときどきだけれど

 

とても熱いものに触れ

 

そして自分の中が噴火してゆく

 

枯渇していたという自覚は

 

その瞬間に消え去った

 

 

 

人間はよく衝動に駆られる存在であると思う

 

そしてよく失敗をし

 

成功だけを人前に見せては

 

自分がどれだけ先にいるかを誇示してゆく

 

成功の数だけを誇り

 

失敗や過ちの数は伏せるか

 

もともとないかのようにして吐き捨てる

 

そんな存在がもてはやされるのだから

 

余程成功だけしたいのだということが見てとれる

 

 

 

決して自慢できることではないけれど

 

腐るほどの失敗を重ねてきた

 

人生も失敗で片付けようとしたこともある

 

いつも吐き出すのは後ろ向きなことっばかりだけれど

 

拙くても

 

自分を出してゆく

 

そうすることしかできないとしか今は言えない けれど

 

ことばを紡ぎたいと思えるうちは

 

ほんとうに枯れても紡いでいきたいと思う

 

 

 

いつかは消える灯だけれど

 

闇の中でもわかる導となれれば