もう あなたのことはそれほど気にならなくなった
距離が離れ
連絡しても既読ばかり
何かしらの返事が来るわけでもない
どれだけ熱かった想いも
空を切るようにして奪われていく
相手はそこまでだと露とも知りはしない
そんなものだ
だからもう 追い求める足を緩めることにした
だからもう それほど気にはならなくなった
電話口で声を聞いても
視界の端にそれとわかる姿を確認しても
正視して見つめることのほどでもない
もうそれほど気にはならなくなった
自粛の風に距離を阻まれ
多忙な日常だけ抱えさせられる
そうして想いは潰えていき
単なる知り合いという事実が残る
それだけは嫌だった
それほど嫌なものはなかった