旅の準備ほどわくわくするものはない
どこへ行く 何をするもいいが
着替えや日用品など
非日常の未来に向けて日用品を詰め込んでいく
その過程がなんともたまらない
まるで遠足に行く前の日のような
まるで初めて友達の家に泊まりにいく前の日のような
不思議な高揚感が漂っている
その鞄に詰めるのは
着替えのほかにお土産も
そこに詰めていくのは
想像もつかない未来で
想定外の思い出
時には痛い出来事も入ってくるけれど
それらはすべて時間で中和される
その鞄はタイムマシン
いつでもどこにでも行ける
あとはチケットを取り
キーを回し
その列車に飛び乗るだけ
その鞄は
どこまでもついていく
あらゆるものを詰めるために
その想いを運ぶために