かけ橋カード収集の旅の後半はご褒美の旅。
札幌市ではいくつか目的があり、映画を見ることもそのひとつでした。
鑑賞した映画は「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。
あの京都アニメーションが制作した、劇場版アニメーションになります。
この作品を知ったのは、テレビアニメーションでした。
手紙を書くこと。
それは文字を知ることになる。
その昔、文字を理解している人はまだそんなに多くなかった時代がありました。
この作品の舞台も、手紙を代筆する職業があったようです。
これと郵便事業が組み合わさった、印象的な職場が舞台となっております。
そして主人公である、ヴァイオレット・エヴァーガーデンと名付けられた女性もまた、印象的なキャラクターです。
詳細は割愛しますが、テレビそして劇場版を鑑賞して思ったことは、
「伝えることのすばらしさ」
だったように思います。
ただ、その反面として伝えても伝わらない苦しさというのも介在しています。
どうして?と心を混乱させるシーンもあり、感情移入してしまいます。
いつの時代も、伝えないと伝わらないし、伝えたとしても伝わらないことがあるようです。
その背景には、妬み、憎しみなどのほかに「無関心」があります。
相手が閉ざしてしまいますと、もうどうにもできません。
ぼくはそんな相手を何人も作ってしまいました。
また、そうさせようとする人もたくさんいました。
それでも、ぼくの人生の中において、「手紙を書いて伝える」という行為は特別な行為であり、自分が誇ることのできるスキルのひとつであると感じています。
それすらも、意味を為さないことがありますが。
そうであるということは、他の誰かにおいても同じことがいえるということになります。
その人が誰かにしたことが、今度はまた違う人から自分に対してされていく。
そんな無慈悲と感じるような仕打ちを感じながら、惰性的に過ごしている。
そんな流れは、どこかで止まって欲しいのだけれど。
どうしても、自分の体験を話してしまいます。
劇場作品はといいますと、息をのみながら鑑賞しました。
感化される場面もあり、涙が溢れました。
自分もこうであれたら、と、何度も思いました。
手遅れなことがたくさんありますが、ここからでもと思いました。
もう誰の目にも触れることのない存在なのかもしれませんが、その存在を隠して発信していけばとも思いました。
単純に
書きたい。そして
伝えたい。
と思いました。
京都アニメーションに携わるみなさまへ
エンドロールまで、しっかりと拝見しました。
飲み物を飲むことも、ポップコーンを食べることも忘れ
劇中のことばひとつひとつに語り掛けられながら
最後までじっくりと見させていただきました。
この物語の結末にとても感動しましたし
ぼく自身も、再びという気持ちが芽生えました。
どこの誰に届けるわけでもないのですが
書いて伝えることを続けていき
自分の存在は別として
小さくても共感をうみ
その人が前向きになり
心が洗われ
絶望から少しでも遠ざかることが出来ればと
この作品の上映が無事に終わり
一瞬の闇から
場内に灯りがつくまでのあいだでしたが
皆様に届くようにと
拍手をさせていただきました。
このような作品を創ってくださり
このような作品に逢わせていただき
ほんとうにありがとうございました。
2020年10月15日
札幌シネマフロンティア シアター3
17:10の回にて鑑賞す