つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

短歌、詠みたくて。

君に逢いたいとつぶやくが 既読で終わる23時30分

 

湿り雪 跡形もなく消してゆく 怒り悲しみ そしてエゴも

 

大きくして部屋いっぱいに音を出す その振動を君に届けることが出来れば

 

唸るしかない こんな歌を見せられたら 自分の心が書けというだけ

 

移住した 職があってここに来た 引き寄せなのかはわからないが

 

筆を取る 表は書けるが裏止まる かけていい言葉はどこにあるか

 

あの日々はもう戻ってこない 戻すことも出来ないことを知っているから

 

朝に淹れる珈琲で 身体は目覚めタイムカードを切りに行く

 

どんな些細なことであれ 君からの連絡はこの上なく嬉しいと思える真冬日

 

うなだれることもあった 今はしっかりと身体を支え生きている奇跡がある

 

滑走路に触れ 滑走路に立ち 滑走路に泣く いまは滑走路で歌いたい

 

 

 

 

 

 

※衝動に駆られて詠んでおります。ご容赦ください

 

 

触発を受けた作品:

歌集 滑走路 萩原慎一郎 角川文庫発行