北海道八雲町にある、「ご当地レトルトカレー」を食べ比べる。
年末年始の買い出しの際、商品納入先でもある「丘の駅」に行ってきました。
何度か触れていますが、このお店は「道の駅」ではなく「丘の駅」。
場所は高速道路の八雲パーキングエリア内にあり、噴火湾パノラマパークと呼ばれる「ハイウェイオアシス」となっています。
この丘の駅、八雲町のみならず、近隣の町のお土産も買うことが出来ます。
海の幸も山の幸もあります。特性としてはチーズが豊富なことと、海鮮の加工品のバリエーションがそれぞれの町によって異なるというものです。
結局年末年始に食べることはなかったのですが、食事を作る余裕がなかったときのためにレトルト食品を購入していました。棚を見てみると、現在八雲町ではレトルトカレーを3種類販売しているようです。それぞれ個性が異なっているため、かんたんな食レポとともに紹介していきたいと思います。
ほたてカレー(長谷川水産)
最初に食べたのはこちらです。
「ほたてカレー」
八雲町落部(おとしべ)という地域にあります「長谷川水産(運営はミノリ商事)」のカレーになります。
ごはんをセットして撮影してみましたが、なんとこのカレー、野菜が入っておりませんでした。カレールウとほたて(おそらくベビーほたて)しかありません。
ひょっとしたら野菜(固形のものを指します)はあったのかもしれませんが、ルウをすくってみてもほたてしか見つけることが出来ませんでした。
すくってみたらやはりほたて。
味はとてもスパイスが効いているとともに、海鮮のうま味と香りを感じます。
ほたてもほどよく調理されていていました。カレーとしてのバランスはとてもよく、食欲をそそられます。
ほたてはさほど大きくはないので、ずっと口に残ることもありません。とても食べやすく、それでいてスパイシー。ポテンシャルの高いカレーだと思いました。
ハーブチキンカレー(ハーベスター八雲)
続いてチキンカレーです。
ほたての次は鶏肉ですが、これは噴火湾パノラマパークのすぐ近くにあります「ハーベスター八雲」のカレーになっております。この名前をご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、某大手のチキンとも深いかかわりのあるところとなっています。
盛り付けしてみました。コロッケは別途トッピングしています。
なおコロッケも八雲町内の事業所にて製造・販売されているものです。
こちらも丘の駅で販売しています(サカイヤフーズ)。
さてお味はと言いますと、洋食屋さんのカレー、レストランのカレーという印象を受けました。ハーブチキンを使っていることもあり、香りも豊かです。お肉はひき肉のようになっていました。ルウですがトマトベースなのでしょうか、酸味を感じる味になっていました。辛くはありません。ほたてカレーとは対極にあるように思います(辛さとして)。ルウはどろっとはしておりませんでした。ハヤシライスに近いかな、とも感じました。総じて上品な味、という感想を持ちました。
ハーベスター八雲のお店に行きますと、それは豊富なメニューが並んでいます。
コロナの影響がなければ、毎週末はお客さんでごった返します。
ピザやパスタもありますので、機会があれば是非いらしてくださいね。
草熟北里八雲牛カレー(北里大学)
最後は北里大学です。
北里大学の主要キャンパスは関東圏ですが、東北や北陸等にもキャンパスや関連施設があります。八雲町にある大学の施設は青森県にある獣医学部の施設で、現在は肉牛を生産しています。ただ肉牛を生産するのではなく、「循環型畜産」というテーマを掲げて牧場の運営をしており、その過程で生まれたのが「北里八雲牛」というブランドになります。
他の牛肉と何が違うのか?という点ですが、この牧場の牛は「牧草」のみで成長・生活をしています。通常の農家さんは牧草のほかに穀物やデントコーン等、牧草以外の飼料も与えています。何が違うのか?等の細かい疑問を研究テーマとし、日々研鑽を積んでいます。精肉は入手しにくいですが、町内の古谷精肉店では時折精肉・焼き肉のメニューで扱うこともありますので、機会がありましたら是非こちらもどうぞ。
ではカレーを見ていきます。
野菜もお肉もごろっと入っております。
ネーミングにある「草熟」は「そうじゅく」と読みます。
草だけを食べて熟した牛肉、というイメージです。
さてお味ですが、製造は道南の老舗である「五島軒」で行っています。
カレーに使用している草熟北里八雲牛のお肉は個性的なのですが、それをうまくまとめている印象です。カレーのスパイスもうま味も申し分ありません。食べた印象ですが、先に紹介したほたてカレーのスパイスと比べると、やや深みを感じます。牛肉は固くなく、しっかりとその存在を主張してきます。これもまた「これぞカレー」という味でした。
以上、3種類ともおいしくいただきました。
これらのカレーですが、リーズナブルなお値段になっています。
旅行に行きますとひとつ800円とか1.000円とかびっくりするような価格を見ることもありますが、手に取りやすい価格になっています。まとめて購入することが出来るのは、「丘の駅」のみになっております。現在は冬季のため営業時間が変更となっていますので、八雲町にお越しになる際はご注意願います。
最後に各社のHPを紹介して終わろうと思います。
本日もご覧いただき、ありがとうございました。
長谷川水産
ハーベスター八雲
北里大学八雲牧場
八雲情報交流物産館 丘の駅
panorama.town.yakumo.hokkaido.jp※現在はフェイスブックページにて各種情報を発信しています。