つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

令和3年2月の読書感想文③ お探し物は図書館まで 青山美智子:著 ポプラ社

1月2月は悪天候が続いているため、少し多めに借りてきています。

 

新聞?で書評が載っていたので記憶にあった一冊を借りました。

 

 

 

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お探し物は図書館まで 青山美智子:著 ポプラ社 八雲町立図書館蔵

 

全5話からなる作品で舞台は「図書室」。

 

いわゆるコミュニティセンターの中にある図書室が舞台になっています。

それぞれの事情を抱えた主人公が、図書室にいる、とある司書さんに本を勧められて・・・というのが大まかな流れです。

 

人によっては、どの本を読んだらいいのかがわからない、というケースもあると思います。図書館の、図書室の司書さんは、蔵書がどこにあるのかはもちろん教えてくれますし、本の知識もあったりする、かもしれません。

 

僕は現在、移住先の八雲町立図書館を利用しています。

地域おこし協力隊であった時期がありましたので、そこで企画を持ち込んだことがあり、一部の職員さんとは顔なじみ。蔵書の位置なども気軽に尋ねてしまいます。

ただ、本を勧められるというのは、経験がありません。

 

借りる本が決まっていても決まっていなくても、つい宝探しのように蔵書の棚を端から端まで眺めてしまいます(それがある意味趣味です)。

 

 

 

この作品は、ひょっとすると、専門的な立場の方からの紹介が、何かしらの後押しになるという味わいを含んだもので、紹介された本はもちろん、そこに至るまでのストーリーが少し愛おしく思えました。

 

北海道砂川市にある、いわた書店さんは、まさしく専門的な立場から数多ある本の中からその人に合った本をセレクトしてくれます(抽選制)。そういったお仕事も素敵だなぁと純粋に思います。本に囲まれている仕事は、理想の光景のひとつでもありました。