つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

【詩】わすれない

あの日のことは決して忘れない

 

 

人によって忘れないと思う日は違うだろうけれど

 

 

 

あの日のことは決して忘れない

 

 

あなたにはもう忘れたことでも こっちは今でもはっきりと憶えている

 

 

 

 

あの日のことは決して忘れない

 

 

衝撃的なことも 感動的なことも

 

 

 

あなたは忘れても

 

わたしは決して忘れない

 

 

 

ブロックやミュートなんかのように簡単にはいかない

 

すべて都合通り進むとは限らない

 

忘れたいことであっても忘れられないことがある

 

その中には忘れてはならないことがほんの少し含まれている

 

 

 

 

わたしたちはいとも簡単に忘れようとし

 

嫌なことは率先して手放そうとしている

 

その時はそれでよいのかもしれないけれど

 

その後の展開は自己責任

 

誰かに当たるのは スマートではないから

 

 

 

 

わたしは忘れない

 

忘れないようにしたい

 

あの日 天にも届くようなビルが崩れた日を

 

あの日 映画の世界でしか目にすることのなかった津波を見た日を

 

あの日 夢の中で先に逝ってしまった友人と再会できた日を

 

あの日 きみの手を取って 一緒に生きようと言った日を