つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

【詩】見えるものは違う 見ているものは違う

デジタルカメラを手に取って

 

全自動操作で写真を重ねてみたり完全手動で動かしてみたりする

 

小さな画面には一瞬の一部が切り取られていて

 

小さな小さな魔法使いになった気分になる

 

 

 

人間の目とは異なり

 

機械を通すとやや違って世界が見える

 

こんな風に見えていないのになぜだろうと

 

普段見ているこの世界を少し疑ってしまう

 

それはその人に特殊な能力があるからではなく

 

一部ではそうい思い込んでいる節があるだけ

 

見えるものが違うことは確かにあるけれど

 

それは何も変わったことではない

 

 

 

小さな画面であっても

 

その中のどこを見ているかで見方は変わってくる

 

その中のとある色に魅入られる人もいれば

 

その中のとある形に魅入られる人もいる

 

それが人であったり動物であったり

 

想いを馳せるほどの景色であったりするということは

 

何かの記憶や感情に結び付けようとして

 

何かを紡ぎだしたいと願っているからなのだと思う

 

 

 

ちゃんと知ることが出来れば誤解も解けるのに

 

どうしても表面だけですべてを認識しようとしてしまう

 

よくある報道でこれは氷山の一角ですというコメントがあるけれど

 

普段よく目にすることも実はそうなのではないかと思える人は悲しいほどいない

 

そうして誰かにレッテルを貼り烙印を押し

 

自分を被害者に仕立てていく

 

他社の立ち直りすらも認めず

 

自分だけが救済への階段を上ろうとする

 

そう もともと見えるものと見ているものは違っていた

 

そういう人ほど肝心なものは見えていないような気がする

 

 

 

夕方5時 まだ雪が残っているのに大雨が打ち付ける

 

そのさなかに牛の出産がはじまった

 

そこに見えるものは何なのだろうか

 

そこで見ているものは何なのだろうか