つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

【詩】交わすと重ねる

どうしても今はそこまで大事だとは思わなくって

 

ついついまた今度だなと勝手に決めて

 

消化することのないスケジュールを組んでいる

 

それは先延ばしの代表例で

 

積み上げた古新聞古雑誌を処分しないまま時間が過ぎていくことに似ている

 

 

 

ひとたび行動してしまえば何てことはないのに

 

どうして億劫などと思ってしまうのだろうか

 

この時はまだ失うことを知らない

 

いやむしろ失うことに対して視線を背けている

 

 

 

 

10分程度の通話

 

たまの帰省

 

便りをおくる

 

どれもやってしまえばかんたんなこと

 

しかし今ではそれですら手を回すことは少なくなった

 

スマホをさわり続けている時間はあるのに

 

以前であれば何になるだろうか

 

そうやっていつでも言い訳を探していて

 

極限の状況で後悔する

 

そんなことは望んでいなかったはずなのに

 

 

 

花は咲く そして散る

 

わかっていることだから

 

今からでも これからも

 

交わしていこう

 

重ねていこう

 

大切な時間を

 

かけがえのない世界を