つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和3年5月の読書感想文① 夜景座生まれ 最果タヒ:著 新潮社

5月に入りました。

 

現在積読している本の半分は詩集の類であるため、ゆっくり読んでいます。

 

今回は

 

 

f:id:maruyamabase:20210429211704j:plain

夜景座生まれ 最果タヒ:著 新潮社 個人蔵

 

 

です。

 

 

 

彼女の存在を知ったのは雑誌の特集だったと思います(詩もしくはことばのの特集)。

それから思い出したように詩集に触れています。

 

そんなに幅広く詩を読んでいるわけではないのですが、縦書きの詩、横書きの詩、記号が入った詩など、彼女の詩はとても目新しく感じる一方、打ち抜かれるような表現が飛び込んでくることがあります。それは決して技術を凝らしたというものではなく、そこにその表現を配置するという妙技が光っているという言い方のほうが近い感じがします。

 

また、題名のネーミングも勉強になります。

そうやって繰り返し読んでいて、詩集というのはさほど厚みがない本ではありますが、重厚な内容を学び取っている満足感が咲いています。

 

本州では展示も行われているようですが、この状況下では行くこともかなわず。

そういった場所で触れる詩とはどんなものなのだろうと思いながら。

今立っている場所でも、詩はそこらに咲いていると感じながら。

ここでこの場所で、ぼくは詩を書いていこうと思いました。