つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和3年5月の読書感想文② だれでも詩人になれる本 やなせたかし:著 かまくら春秋社

これはダ・ヴィンチだったか、それともブルータスだったか。

紙面におすすめの本として出ていたのをメモしていて、古書を買い求めました。

 

 

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だれでも詩人になれる本 やなせたかし:著 かまくら春秋社 個人蔵

 

なかなか厚みのある本で、270ページほどあります。

詩人になれるというタイトルがありながら、中身は詩とはどんなものかをとくとくと伝えるといったスタイルのものではなく、やなせさんと詩の距離のようなものを伝えていくという感じになっています。もちろん、有名無名の、やなせさん個人がこれだと思う詩を掲載しており、詩とは奥の深いものだなぁと感じさせてくれます。

 

文中に、「詩は娯楽」といった個所がありました。

これにはびっくりで、自分では娯楽とは思っていなかったためです。

そうかぁ、娯楽なのかぁ。

自分の世界にふけり、自分の感情を焙り出すという意味では、ある意味娯楽なのかも。

しかしぼくの場合は、娯楽よりも苦行に思えることがあります。

 

この本は読みごたえがある重さがあるにも関わらず、時には笑って、時には感動しながらすいすいとページをめくることのできる一冊です。やなせさんの優しい語り口も、とてもしっくりきます。詩の奥深さや楽しさ、純粋さを、わかりやすく説明してくれています。個人として、実力といったものは皆無なのですが(なぜなら感情に任せて詠むから)、ずっと続けていたいことのひとつだなと確認させられた、とてもいい機会になりました。