つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

【詩】抜けた

なんだかこれまで自分がやってきたことの意味はあったのだろうかと考えたとき

 

何かに吸い取られるように自分の中から見えない力が萎んでいくのがわかった

 

やる気も何も委縮していって最後はそこにいるだけで精一杯になる

 

ほんとうにいままで何をやってきたんだろう

 

そんな疑問を他人は全く気にかけないで今日も自分だけの仕事をしている

 

 

 

 

人は何かのためと思って仕事をするいきものではないかと仮定を立てていたけれど

 

その人の中には自分の仕事だけ優先させるだけで他のどうでもいいことは誰かに頼んで押しつけてはうまく回してくれるものとばかり思いこんでいるよう

 

それではまるで機械ではないか

 

わたしは機械なのだろうか

 

 

言われたことだけを淡々とこなす仕事もこの世界にはたくさんあるだろうけど

 

ここで求められていたのはそんな仕事だったのだろうか

 

それだったらぼくは求めていたものが違ったということだ

 

 

 

理想の世界はない

 

そう悟ったときには力が抜けていった

 

正直夕ご飯に何を食べたいかなんてことはどうでもよくて

 

いまここにいていいのだろうかそれとも他の場所で再起を図ればと真剣に悩む

 

そんなご都合なところはおそらくないだろうと思いながら

 

これまで真面目に話を聞いてくれはしなかった場所と比べればまだいいのかもと考える

 

 

人はやはり自分で見て聞いた感覚こそが最優先で最重要

 

他人のことなど話半分以下

 

そうやって出来ていくものはどんな世界なのだろう

 

ぼくには基礎がしっかりしているとは到底思えないんだ

 

 

 

ぼくはもうやる気が抜けた

 

そのパーツを抜けば

 

物事はかんたんに崩れていく

 

人も仕事も世界も命も

 

そんなものだと思った