つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

【詩】力なんてもともと無かった

いつからだろう

 

 

 

 

自分には力があるなんて考えるようになったのは

 

だからなんだろう

 

目の前のどうすることもできないことに対して

 

自分は無力だ、なんて打ちひしがれるようになったのは

 

それは思い込みなんだろうか

 

それは思い過ごしなんだろうか

 

それとも思い違い?

 

力はあるようで実はない

 

だとしたらわたしたちが求め歩くものは何?

 

 

だんだんとわからなくなってきた

 

 

 

実際にどれだけ力があろうとも

 

相手に届かなければ意味がないし

 

相手がそれを求めていなければお話にならない

 

もし相手がただただ喋らせた挙句の無視ならば

 

それは自分が常に上にいるのだということの誇示でしかない

 

そうして力は潰されていくときがあり

 

そうして力はなかったことにされる

 

それはとても虚しくて悲しくて

 

ついこれまでの時間を考えてしまう

 

 

 

 

もともと力はなかったと思えるようになれれば

 

ずっとずっと楽なんだろうけれど

 

ぼくのところから去っていったかつての想い人のことを振り返ると

 

ぼくはとことん引き摺るタイプだ

 

力がなければ手放そう

 

そうすればもう少しましになるだろう

 

力がなければ諦めよう

 

そうすれば負担も軽くなるだろう

 

力がなければ手放そう

 

そうすれば、今よりも景色がよく見えるようになるかな