つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和3年10月の読書感想文② ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ:著 新潮文庫

ベストセラーということで名前は知っていたのですが、積極的に読むことはしませんでした。ですがこの機会に読むことが出来てよかったと思っています。なお、このシリーズは2作目が出ており、完結となるようです。

 

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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ:著 新潮文庫

北海道砂川市「いわた書店」の一万円選書にて選書

 

 

文句なしの面白さ

 

ノンフィクションだからか、それとも著者の表現力の高さなのか、とても面白く読み進めることが出来ました。お話の舞台が日本ではないことが、面白さ、または興味深さに拍車をかけたように思います。そして親子の会話内容が何より抜群で、息遣いを感じさせるほどです。変な表現になりますが、「生きの良さ」を感じた作品です。

 

 

 

道徳の教材に良いのでは?

 

それくらい、刺激的な内容だと思います。当たり障りのないことを教えるよりも、ショッキングな事実を伝え、そこから考えてもらうという方法も手法としてはありなのではないでしょうか。もしかすると保護者からものいいがつくかもしれませんが、それくらい、日本の教育は緩いんじゃないかと個人的には思っています。

 

 

 

親子のものがたりでることを忘れずに

 

主役は著者のお子さんだと思いますが、印象的なエピソードとして著者自身のことも綴られています。これまた世界を感じさせる内容で、日本では色あせてしまうものです。実際日本のほうがそういった問題は根深い(違った意味になるかもしれない)気がするのですが、インパクトの強さは日本の外のほうがあるようです。子どもだけではなく、親も反省し、成長していきます。そういったきっかけは日常にあることを教えてくれることが、とても貴重に思います。

 

 

 

映像化すれば・・・という気持ち

 

これだけ売れた作品ですと、映像化の話が来ていると思います。それはそれで興味があるのですが、こういった作品は民放よりもNHK教育で放送してもらったほうがいいように思います。出演者の知名度である程度の人気が担保されるよりも、違ったことを目的としてほしいなという気持ちがあります。

 

 

 

こどもの深さと広さ

 

本書のタイトルは、主役である子どもが話した内容そのものになります。

その背景を知りますと少し複雑になりますが、これに触れることで私たちにもいま必要な科学反応が起きる気がしています。それほど、子どもの存在は大きいと思っています。

 

 

まだ2作目は読んでいないのですが、年末のお供に手に取りたいと思います。

 

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