つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

令和3年11月の読書感想文① 古木巡礼 倉本聰:著 文藝春秋

北海道内での番組だったと記憶していますが、ゲストに倉本聰さんが出演されたときに点描画をやってらっしゃると知り、買い求めました。

 

 

 

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古木巡礼 倉本聰:著 文藝春秋 個人蔵

 

 

全国各地の古木の声を、詩と点描画で綴っています。

点描画と詩(文字)の割合は、1:9となっています。

 

読んでみましたが、詩というよりは昔話を語られている印象があります。

現代の話も含まれますが、古木が語るというスタンスをとっていらっしゃるので、口語自由詩または、ということになると思います。それぞれの古木に合わせた語り(詩)がありますので、詩集という割にはボリュームがあります。

 

この本を読んで思うことは、アンチテーゼというか、「忘れてはならないよ」というものを提示している感覚に捉われます。時代が進むにつれ、忘れていくこと、なくしていくことがあります。その中でも本当になくしてはいけないもの、忘れてはいけないことがあるんだよと、自然が教えてくれているのだということを示すものになっていました。