つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

北海道砂川市「いわた書店」の書籍が出るようです。

Twitterでいわた書店さんをフォローしているのですが、とあるツイートが流れてきたのでお店のHPを確認してみました。

 

iwatasyoten.webnode.jp

 

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特設ページには目次のようなものがありますので、おおよそどのような本なのかを知ることができます。全国放送・北海道内でのテレビ放送で知った方も多いはず。代名詞となっている一万円選書は抽選になっており、毎年多くの方が申し込むのだとか。この手法を真似ている書店さんやブックコーディネーターも着々と増えているようです。

 

 

店内の蔵書ではなく、

頭と心の中にある蔵書で。

 

地方の小さな、個人経営の本屋さんです。ぼくがお店にお伺いしたときは平日でしたが、みなさま忙しそうに仕事をされていました。なのでこちらが気を遣ったほどです。店内はどうしても狭いので、蔵書数にも限りがあります。ネットで探したほうがいいという現実的な意見もあるようですが、一万円選書はそこを逆手に取ったような感じではないかと思っています。

 

お伺いしたときは、店主の奥様とお嬢様(だと思います)が主に店内の仕事をされていました。店主は配達に出ていかれましたので、その時間に割り込むのは申し訳ないと思ったほどです。また、営業時間は事前に確認していました。地方のお店は毎日オープンしているとは限りません。あくまでも地域に根差した運営をされていると想像します。

 

その中でも、どうにかしてお店の運営を考えた結果が「一万円選書」だったのだと思います。ほかの方の選書をSNSで見ますと、確かに自分に選んでもらった本と同じものが選ばれています。そこでぼくが思ったのは、「今はこれが推しなんだな」という程度です。お店の中の蔵書数と、実際の選書にはあまりつながりがないのかなと感じるのが本音です。

 

 

「奇跡の本屋」の影を見た

 

いわた書店を知る前に、「くすみ書房」がある意味憧れの本屋さんでした。店舗の所在地を変えながらも、粉骨砕身で営業されていた印象があります。その本屋は今はありませんが、地域に向けた営業であったと記憶しています。大型書店とは展開戦略そのものが違う印象があります。だからこそ、このような戦略ができたのではないかと感じています。

 

 

「見えない書棚」が見えているからこそ

 

一万円選書はご存じのように有名になりましたが、やることは容易いものではありません。カルテに書くことすら億劫に感じる人もいるでしょうが、いわた書店は全力で選書をしてくれるという姿勢がうかがえます。そのような姿勢だからこそ、選書を申し込んだ客には見えない書棚が、いわた書店には見えているんじゃないかと思えるのです。

 

 

 

大型書店もいいけど、小さな書店もね。

 

どちらのタイプの書店にも、一長一短はあります。

どうか本好きの皆様には、そこを「楽しんで」いただければと思います。

 

 

ちなみに、ぼくはこの本とともに、「本を読むときの珈琲」を買う予定です。

一緒に購入できるかどうかは、問い合わせで確認してみます。