つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和3年11月の読書感想文④ へろへろ 鹿子裕文:著 ちくま文庫

やっと順調に(少しは)読み進めることができている今日。

 

今回紹介する本のほかにも数冊すでに読み終わっている本が出てきました。

 

気づけばもう11月下旬ですが、購入している本もあるので、書棚はなかなか減りません。反省。

 

 

さて今回の本は

 

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へろへろ 鹿子裕文:著 ちくま文庫 個人蔵

北海道砂川市「いわた書店」の一万円選書にて選書さる

 

副題が

雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々とあります。

 

本書はエッセイという位置づけになっていますが、小説にも感じる、重く熱い1冊となっていました。

 

特別養護老人ホームの開設を目指した記録なのですが、著者が取材するきっかけになったこととは裏腹に、取材対象が面白すぎます。特養とは書いていますが、ここに目指した特養はその辺の特養とは違うようで、そこに集まる人たち(つくっていく人たちを指します)も個性的です。様々な条件・制限の中で何かをつくるとなったときの、バイブルとしていいのかもしれないと思える本です。

 

現代では、何かをつくりあげるとなると最初に必要なのが「資金」になると思います。

かといって潤沢な資金があるはずもなく、あてもありません。その中で順調に(速度は別として)資金を貯めることができたのは、学ぶべきところだと思います。つい一攫千金や満額融資のようなことを考えてしまうのですが、そうじゃないでしょ?という提案を受けている感じです。あらゆる困難を、笑いと知恵と勇気で乗り越えていくと裏表紙には書かれていますが、まさしくその通りの痛快な教科書となっています。

 

ここに書かれていることの、ほんの少しの熱でも持っていた自分がいたことがあったことを、書いていて思い出しました。それをずっと、忘れないようにしたいと思います。