つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

令和3年12月の読書感想文① ちいさな桃源郷 山の雑誌アルプ傑作選 池内紀:編 中公文庫

ぼく自身はあまり山に登らない(でも登りたい)のですが、読み物としての山は好んで登るようにしています。

 

こちらは一万円選書で選んでいただいた一冊になりますが、果たして山好きと書いたかどうか。

 

 

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ちいさな桃源郷 山の雑誌アルプ傑作選 池内紀:編 中公文庫 個人蔵

北海道砂川市「いわた書店」の一万円選書にて選書さる

 

裏表紙の説明を読むと、山に関するエッセイをまとめたものだという。

33編のエッセイは、自分が知っている山ではないものごとを見せつけられているかのようで、ちょっと山が遠くに感じました。

 

エッセイは4章から成り、33通りの山を教えてくれています。

ものの口調はまさしく昭和であり、昭和であるからこその説得力や訴えかけるものの信憑性を感じさせます。そこから深い哲学云々が滲み出ており、その世界が異世界であることを教えてくれるかのようです。

 

 

札幌市に住んでいたときは、小さな山が幾つかあり、縦走も可能でした。

しかし八雲町に移住したいまでは、そうおいそれと山登りをすることができなくなってしまいました。山でなくとも森の中を歩けばよいのですが、足を向けられないまま今日に至っています。

 

自然のことはてんでわからないけれども、どこかで自然を感じ、理解したい。

まだまだ未熟と感じていますが、そのような夢を抱いています。

 

 

 

 

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