つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

令和4年5月の読書感想文④ 深夜食堂の勝手口 堀井憲一郎:著 小学館

コミックスだと思っていたら、立派な読み物でした。

 

 

深夜食堂の勝手口 堀井憲一郎:著 安倍夜郎:協力 小学館 個人蔵

 

堀井さんて誰?と思ったので調べてみたところ、

 

ja.wikipedia.org

 

フリーライター・コラムニストとのことでした。

 

本書は堀井さんが「深夜食堂」で登場した料理についてのコラムを書かれています。

また、ドラマに出演した役者さんが、お気に入りの一品(作品外だが)を紹介するコーナーもあります。

 

食べ物について語るとき、時に饒舌になり、時に寡黙になります。

全20品+1品の内容ですが、料理に対する「思い」が綴られていて、それを読んでいくと、自分の中にあった「あの店のあの料理」がつい思い出されます。今では食べることが出来なくなったものもありますので、思い出のままになってしまっているのですが、記憶を呼び起こされるというのは何とも歯痒いです。反面、ここに紹介されている料理を読んで、不覚にもお腹が空きます。つまりはそういう本なのです。

 

深夜食堂の世界観が好きで、もし自分が飲食を仕事にするなら、こういったお店をやりたいナと考えてしまいます。商売になるかどうかはわからないけど、なんだかいいなと思わせてくれるのです。