つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

令和4年7月の読書感想文② 人生、成り行き-談志一代記- 立川談志:著 吉川潮:聞き手 新潮文庫

落語家のことを多く知っているわけではないのですが、映画等を見たこともあり、興味が湧いて手に取ってみました。

 

 

人生、成り行き-談志一代記- 立川談志:著 吉川潮:聞き手 新潮文庫 個人蔵

 

 

この本は落語家の立川談志吉川潮さんが対談(といっていいのか)されたものを書き起こして本にしたというもので、談志師匠の息遣いが聞こえてきそうな錯覚を覚えます。

 

本書は一代記となっており、談志師匠の幼少期から順を追って触れております。

本人の口から生い立ちや落語に関することなどを聞ける(読める)ので、面白味が違います。こういった落語家はそう多くない(もしくはいない)でしょうが、このような志を持った人がこの世にいたんだなというのを痛感させられます。

 

対談は全10回となっており、読み応えバツグン。

立川談志という人間を知るにはうってつけの一冊になっております。

 

普段からそう落語に触れているわけではないのですが、談志師匠の落語を聞きたくなる。落語を観たくなる。どこからともなく何かを求める「手」が湧いてくることを実感する本となりました。