つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

令和4年8月の読書感想文⑧ 聴くと聞こえる 谷川俊太郎:著 創元社

「二十億光年の孤独」「62のソネット」から65年ぶりの創元社刊行になります。

 

聴くと聞こえる 谷川俊太郎:著 創元社 個人蔵

 

「聴く」ことをめぐるアンソロジーとなっていて、初期から最新書下ろしまで多彩な詩が収録されています。2018年の刊行です。

 

60年以上にわたって積み上げた詩が、このような形で再編まれるということは、やはりすごいなとしか言いようがありません。何かしらのテーマに沿うことで、過去の詩がまた生きてくる、音を奏でるというのは、その存在が証明されたかのように感じます。決して色あせることのない、瑞々しい詩は、この先ずっと聴こえ続けるのだと思いました。