北海道札幌市出身の詩人による第1詩集になります。
適切な世界の適切ならざる私 文月悠光(ふづきゆみ):著 思潮社 個人蔵
第15回中原中也賞受賞作
北海道新聞の紙面でこの方の存在を知り、その後「コーヒーの詩」でその感性のすばらしさを体感しました。
さて詩人の文月さんですが、16歳で現代詩手帳賞を受賞されています。
収録されている詩を詠みますと、口語自由詩と思えるような、語りかけてくれるような、物語のような詩を編まれています。
詩を詠んでいるとき、いつの間にかその詩の「終わり」に注目している自分がいます。
文月さんの詩の終わりも、とてもすばらしく思います。
自分もこのような詩を詠むことが出来たらと、努力が続かないことを恥じています。
しばらく詩から離れてしまっていますが、そろそろ詠みたいなと思うようになってきました。