つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

令和4年9月の読書感想文⑫ 屋根よりも深々と 文月悠光(ふづきゆみ):著 思潮社

文月さんの第2詩集となります。

 

 

屋根よりも深々と 文月悠光(ふづきゆみ):著 思潮社 個人蔵

 

詩集なのですが、日本的な詩情を感じさせます。

何といえばいいのか。たとえば、詩のなかに短歌や俳句が入っているような。

そして思うことは、文月さんも(自分のなかでは)最果タヒさんのような詩人のタイプかなと読んでいて感じました。

 

 

文章や句読点の置き方までが自由で、それには衝撃しかありませんでした。

それが何を意味するのか、素人にはまったくわかりませんが、詩は(創作は)自由なのだということしか浮かびませんでした。しかしそれが、何の学もないいち詩人としてはありがたいことなのです。

 

詩を詠みたいときもあれば、詩に触れたくないときもあります。

詩から離れた生活を送ったかと思えば、お酒を飲みながら詩への未練を口にします。

苦手であり得意ではないけれど好きで好きでしょうがない対象である詩は、何かと自分を助けてくれたように思います。

 

こういった詩にこれからも触れていき、最低(と言われた)人間であっても、琴線に触れるものを編んでいきたいと切に思いました。