つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

令和4年10月の読書感想文① 火星ダーク・バラード 上田早夕里:著 角川春樹事務所

早いもので10月になりました。

 

火星ダーク・バラード 上田早夕里:著 角川春樹事務所 個人蔵

 

厚みのある本で、Twitterで流れてきたことがきかっけで読んでいます。

 

ジャンルはSFとサスペンスになると思うのですが、舞台は火星で、日本でいうところの入管、または警察のような役割を持つ主人公・水島と相棒の神月が、凶悪犯を列車で護送中に奇妙な現象に巻き込まれることで話が広がっていきます。

 

奇妙な現象後に待っていたのは、凶悪犯は逃亡、神月は殺されていたことで、意識を取り戻した水島に疑いの目が向けられます。これに納得できない水島は個人捜査で事件の全容解明に乗り出します。という具合なお話です。

(個人捜査というだけで、この後の展開がハラハラなのは想像がつきます)

 

 

この解明には、いわゆる特殊能力者の助けのようなものが必要になってくるのですが、その存在等も含め、後ろに大きな組織や人物が関わってきます。その圧力を受けながらも、自分が求める真実を追い求める姿に敬服する一冊でした。

 

 

本作は第4回 小松左京賞受賞作になっており、文庫化にあたって大幅改稿をしているそうです。受賞時とは異なる展開を持った、ハードボイルド作品でもありました。