つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

令和4年11月の読書感想文④ 空を読み雲を歌い 谷川俊太郎:著 正津勉:編 アーツアンドクラフツ

1949年から2018年までにおける、北軽井沢・浅間高原の詩篇29を編集した企画本です。

 

 

 

空を読み雲を歌い 谷川俊太郎:著 正津勉:編 アーツアンドクラフツ 個人蔵

 

 

 

70年にわたり、あり続けた場所を題材とした詩篇を丁寧に編集。

ここに谷川俊太郎の血液がある印象を強く持ちます。根気強く編集された正津さんの心配りがよく表れた一冊だと思います。

 

谷川さんのことばは同時に詩のことばになっています。

意識して詩ことばをはなしているのではなく、無意識のものがそれになっています。

それこそが目指したい境地のようなものであり、少しづつ離れていく理想郷でもあるのです。