つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

多読の最終報告です。

昨日。

 

 

 

新千歳空港があります千歳市へ行ってきました。

 

 

 

目的はいくつかあり、ひとつは着用しているデニムパンツ(いわゆるジーパン)の直し。もうひとつは昨年の福引で引き当てた珈琲のドリップバックが美味しかったので、ランチがてら購入すること。そして昨年同様、福引をするというものです。

 

昨年は大雪の影響で道路はガタガタとなり、札幌市を抜けるのに1時間半もかかりました。

帰りも2時間近くの時間を要しましたが、この日は連日の暖かさでアスファルトが見えるほどの天気。千歳では雨も降っていたことから、走りやすい道路状況となっていました。

 

しかしきょうはニュースを見ていると、昨年同様荒天となり、交通機関にも影響が出ているようです。極端な荒天が目立つことが多くなったと感じるとともに、昨日の好天に感謝していました。

 

 

 

お昼過ぎに千歳に到着し、グリーンベルトという駐車場に車を停め、外出。

珈琲はかつて札幌にも店舗がありました「東亜珈琲館」で購入しました。

ついでにではありませんが、ランチもいただきました。メニューも「カフェ」ではなく「喫茶店」らしいメニュー。その中でも珍しく感じた「ナシゴレン」を注文。食後の珈琲もリーズナブルで、満腹となりました。

 

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この近辺の喫茶店も以前は周りに数軒ありましたが、ひとつまたひとつと閉店し、商店街もシャッターが目立ってきています。これも時代の流れかと思いますが、レトロと言いますか、たばこの煙が漂う独特の空間が「喫茶店」のひとつの特徴に感じます。座席もおされというよりは落ち着きを重視したような感じ。そして雑誌や新聞が豊富。こういう場所が、個人的にはすごく好きです(たばこの匂いは苦手ですが)。また、訪れたいと思いました。

 

その後、直しをお願いに20年通っているショップへ。

 

このショップが入っている通りも、シャッターが多くなりました。通っているお店はオーナーが代わりましたが、頑張って経営されているようです。

 

このお店はぼくがファッションに目覚めるきっかけを与えてくれたお店で、はじめて購入したデニムは2万円近くするものでした。それまではデニムに1万円も払ったことがなかったため、かなり大きな決断をしたと思います。デニムも最初から履きやすいものではなかったので、履いていくうちに馴染ませていくという課程が生まれ、やっと自分の服という感じになっていきます。

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その面白さを肌で感じると、次々と衣類を揃えていきました。

その後フライトジャケット(世間ではMA-1が有名)も数着購入し、普段着はアメカジ一辺倒になっています。しかも、ボタンシャツはほぼ「タックイン」しているほど。周りからしたら希少な人種になっています(笑)。でもそれを変える気は一切ありません。1着だけインしなくてもいいシャツを持ってはいますが、気持ちやはり「イン」しないと、落ち着かないのです。もうしっくりくるこないのレベルです。それくらい、自分にとっては「スタイル」が身についていることに気がつきました。最初はぎこちなくても、永く続けていくことで自然体に近づいていく。そんなことを感じた瞬間でした。

 

このお店でしばらく過ごした後に、いよいよ福引へ。

 

 

 

ちなみに昨年はフライトジャケットを1着購入したこともあり、収穫もたくさんありました。クソでかい段ボール箱にたくさん景品を詰めて帰ったことを今でも思い出します。 

 

 

では今回はと言いますと、このような結果になりました。

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福引の回数は16回。

うち、ポケットティッシュ(いわゆるスカ)は8個

残りの8つで、何かしら当てている計算になりました。

打率5割。上々の出来ではないでしょうか。

 

しかも、その中には昨年同様「お米」が!!!

これは家計に凄くやさしい当選品です。

今回は合計10kg。嬉しい重みを感じました。

 

 

 

 

満足な収穫を得て、無事に帰宅。

今年は何かと「食品」をいただいたり、引き当てることが多かった1年でした。

 

また、多かったと言えば「読み進めた本の数」。

 

 

 

かばんの中には必ず本がありました。

帰省の際にも、旅行の際にも、研修の際にも。

今年4月に台湾に旅行へ行きましたが、その時にも文庫本を2冊持っていきました。

 

 

 

 

本を読み始めたのは、小学校6年ぐらいから。

 

それまでは、読書感想文を書かなければならないときにしか、読むことはありませんでした。

 

その後幾つかの名作と出逢い、本を読むことの醍醐味を感じるようになって、今もなおその味を楽しみ続けています。以前は好きなジャンルにのみ読むことが多かったですが、この1年でジャンルを大きく広げました。意味がないように思えたのですが、意外にもつながるところがあり、1冊の本を通して世界の広さを感じるきっかけにもなりました。

 

その時々で、好きな作家さんも現れます。

最近はこのブログでも時折名前を出す「松浦弥太郎」さん。

 

かつてぼくの写真を撮ってくれたフォトグラファーさんが紹介してくれた方です。

小説家ではないのですが、その文章と伝え方、伝わり方に感じるものがあり、以後図書館で本を借り、新刊が出れば本屋で買い求めています。

 

注目する作家さんは、時代により変わっていきます。

まるで、流行に合わせているかのような感じ。

 

しかし振り返ってみますと、意外にも一本の通った「スタイル」という芯があることがわかりました。

 

例えば友人や仕事を通し紹介されたもの、好きなひとが推してくるものなどでも、しっくりこない場合があります。その場合は、長続きがしないと思います。それが自分にとって「必要」であった場合、自分の何かに「触れた」場合、それが手元に残り続け、自分のスタイルに影響を与え続けます。それは、人格の形成に役立つことになります。

 

 

 

読む前から、何が自分の役に立つかなんてわからない。

書評やレビューも気になりますが、本屋でぶらりと歩いて、その時の出逢いが結びつける縁もある。

その本自体に得るものはなくても、次の本につなげてくれる「架け橋」となってくれるものもある。

 

つまりは、効率がすべてじゃないということ。

効率は最初から「自分にプラスになるか」ということのみ求めていることに対し、その逆は「プラスマイナス関係なし、そのときのご縁」という俯瞰したものになります。無理やりな置き換えですが、目に見えるものだけを求め、認めることが必ずしも正しいとは限らないということを、個人的には言いたいです。ま、個人的なので考え方は自由ですが。

 

昨年秋から進めてきた「多読」。

最初はお店から引き取り、売れ残った「本」を中心に読み進めました。そちらの在庫が落ち着きますと、リストアップしていたものから図書館に蔵書登録してあるものを取り寄せし、読んでいきました。たまに、図書館の館内で気になる本があれば、それも併せて読んでいきました。

 

雑誌も、フリーペーパーも。他のひとから勧められた本も。

「読みたい本」が多くを占めましたが、本のジャンルは一番拡がりを見せました。

無関係だと思えるジャンルの本にも、手を伸ばしました。

そんなことをして、どんな効果があるのか?

それを考えることは、しませんでした。

考える余裕がないこともありましたが、「つべこべ言わず読む」という気持ちのほうが強かったです。

効果と言っていいのかはわかりませんが、続けてきたことの成果のごく一部を、江別に働きに出ていたときに感じ取ることができました。

 

決して「これ」というものを求めているわけではありませんが、ぼくにとっては「言葉」はとても大切な存在なので、これからも個人として様々な面からの探求と鍛錬を続けていく所存です。最初から「これ」と目標を定めてもよいことだと思うのですが、ぼく個人の性質(性格)から、それは逆に悪循環になると考えています。なので、どんな効果が出るかはわからない。けど、いまはその本を読むことが必要だから読む。そこで必要なことを自分で考え、感じ取ろうという姿勢で臨むことにしたのです。

 

いまや読書は、娯楽であり、学びであり、そして鍛錬となっています。

これにゴールはありません。生涯続けていく所存です。

これにゴールを設定しては、いけないような気がします。

 

 

 

この1年で目にした言葉の数は、大袈裟かもしれないほどですが「星の数」ほど。

これまでとこれからを合わせていけば、天の川、または銀河規模まで拡がっていくことでしょう。

伝えることの難しさを感じながら。伝わり方の難しさに無力を感じながら。

 

数多ある星を組み合わせることによって、伝え方、そして伝わり方は無尽蔵に見出すことができます。

「わたし」という個人の媒体では「限界」はどうしても出てきてしまうでしょうが、可能性に限界はないものだと信じて、ぼくができる「ことのは」を書き、伝え、届けたいと思います。

 

 

 

 

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 6箱目に入りました。

 

昨年秋から始めた多読。

読み終えた本の数は、300を軽く超えました。

報告は今回で終わりとなりますが、本を読まなくなるわけではありません。

きょうも本を読みました。明日も、明後日も、本を読むでしょう。

 

呼吸をするように。ごはんをいただくように。

まいにち、ぼくが生きるように、ぼくは本を読んでいきます。

 

 

 

 

きょうまでに読んだ本

 

七都市物語[新版] 田中芳樹 ハヤカワ文庫 (382)
ロビンソン漂流記 ダニエル・デフォー 吉田健一:訳 新潮文庫 ※月イチ古典 (383)
科学者の責任 村上和雄 PHP (384)
BRUTUS Casa vol.214 生き方を変える本 マガジンハウス (385)
天涯無限 アルスラーン戦記⑯ 田中芳樹 光文社カッパ・ノベルス (386)

整理棚からひとつかみ。 インスト・サントラ編 その8

Merry Christmas Mr.Lawrence(戦場のメリークリスマス) / 坂本龍一

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1.Merry Chiristmas Mr.Lawrence
2.Batavia
3.Germination(発芽)
4.A Heaty Breakfast(腹いっぱいの朝食)
5.Before The War
6.The Seed And The Sower(種子と種を蒔く人)
7.A Brief Encounter(短い出会い)
8.Ride Ride Ride(Cellier's Brother's Song)
9.The Fight
10.Father Christmas(ファーゼル・クリスマス)
11.Dismissed!(出て行け!)
12.Assembly(集合)
13.Beyond Reason(理性を越えて)
14.Sowing The Seed
15.23rd Psalm(詩篇第23)
16.Last Regrets(最後の後悔)
17.Ride Ride Ride(reprise)
18.The Seed
19.Forbidden Colours(禁じられた色彩)


映画「戦場のメリークリスマス」のサウンドトラックになります。
毎年クリスマス時期になると、どこかで必ず耳にする楽曲となりました。
その後、様々なアーティストによってアレンジが加えられています。
小さい頃、テレビの映画番組でよくこの映画が放送されていたことを思い出します。
映画の内容は、その当時はよく解っていませんでしたが、この代表曲だけは、今でも心に沁みついています。

「原因」があるからこそ「結果」がある。

昨晩、遠軽への出張から無事に戻りまして。

 

 

 

出張中に家人から「荷物が届いた」旨の連絡が入っていました。

 

ネットショッピング等で購入したものについては事前に知らせておくのですが、今回の荷物はそれ以外のモノ。

 

ということは、じぶんが購入していないモノ、ということになります。

時期的にはお歳暮ということも考えられるでしょう。

 

 

 

しかし、実家からのお歳暮は先日届いたばかりだし・・・はてどこからの荷物だろうと思っていましたら、先日購入した雑誌の懸賞品が当選し、その賞品が届けられていたことがわかりました。

 

 

 

 

 

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整理棚からひとつかみ。 ジャズ編 その123

Junior  /  Kaki King

 

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CD

1.The Betrayer
2.Spit It Back In My Mouth
3.Everything Has An End,Even Sadness
4.Falling Day
5.The Hooper Of Hudspeth
6.My Nerves That Committed Suicide
7.Communist Friends
8.Hallucinations From My Poisonous German Streets
9.Death Head
10.Sloan Shore
11.Sunnyside

-bonus track-
12.I've Enjoyed as Much as I Can Stand

 


DVD

-The Berkeley Sessions-

1.Bone Chaos In The Castle
2.Doing the Wrong Thing
3.Night After Sidewalk
4.Playing With Pink Noise
5.Goby
6.Brazilian
7.Carmine St.
8.Magazine


-Music Videos-

1.Pull Me Out Alive
2.Air And Kilometters
3.Yellowcake
4.Playing With Pink Noise
5.Can Anyone Who Has Heard This Music Really Be A Bad Person?
6.Gay Sons Of Lesbian Mothers

 


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Kaki King(vo,g,key)
Dan brantigan(evi,hors,p on 5)
Jordan Perlson(ds)
Malcom Burn(b,p on 5)
Matt Hankle(ds on 4)


カーキキングは最初純粋なプレイヤーとしてその頭角を現しますが、その好奇心が展開を生んで現在では曲を提供する側にも立っています。
最新のアルバムはiTunesでのみのリリースとなっているので手元にはありませんが、唯一無二の演奏をしているという自覚があるかの如く、ひとつひとつの音に対して純真なものを感じます。
またこの作品ではDVDが封入されており、数少ない彼女の演奏をじっくりと見ることができます。
そのプレイを見ると「押尾コータローそっくりな演奏をしているではありませんか。
また、演奏しながらカメラ目線になったときの、自信満々というか、色気たっぷりと言うか、そんな
表情も見えます。
このライナーでは「誰かのために曲をつくることはない」と語っているのですが、たぶんそこが彼女の「軸」なのでしょう。そのスタンスがあるからこそ、誰かが「使いたい」という曲が湧き上がってくるのではないかと思います。

今後の音楽シーンには、ひょっとしたら彼女の名前が並ぶ日も、あるかもしれません。

とうとうやってしまった。


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今週の頭から、遠軽町(えんがる)にきています。

札幌よりも寒さが厳しい土地です。
ここには何度か訪れたことがありましたが、今回来た際は高規格道路が延長されていましたので、新鮮味を感じました。


で、とうとう。

更新が途切れてしまいました。



昨日、仕事が終わって宿に戻り、お風呂とごはんを済ませたあとに寝てしまいまして(笑)

気がついたら日が変わっていた…という、お粗末な展開。


不思議なものですね、だって、朝起きたら、ブログのことをしっかりと思い出すのですから。

だったら昨日のうちに更新しろよ❗というツッコミをいれたくなってしまいます。

ともかく、更新は止まってしまいました。これは仕方ない。
またきょうから続けていくしかありません。

そして、更新が一度止まってしまったことで、ブログを書くということが生活にどう影響しているかも再確認するかたちになりました。


たぶん、ブログを書くということが、まだ習慣になっていなかったのだと思います。さっさと更新すればいいものを、引っ張ってしまうのは昔からの悪い癖。それを露呈することになってしまいました。課題だらけです。

また、ここから。
やるべきことを、しっかりと自覚しなくてはなりません。
そこから始めていきたいと思います。

整理棚からひとつかみ。 ジャズ編 その122

【Series John Coltrane

Like Sonny / John Coltrane

 

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Roulette 0777-7-93901-2-0(海外盤)

 

1.One And Four
2.Exotica*
3.Exotica
4.Like Sonny
5.Essie's Dance
6.Doxy
7.Oleo
8.I Talk To The Trees
9.Yesterdays
10.Angel Eyes

* unissued

8-10 bonus tracks


parsonel

5-10
John Coltrane(ts)
Ray Draper(tuba)
John Maher(p)
Spanky DeBrestb)
Larry Ritchie(ds)

Recorded at United Recorders,Los Angels on Sep 8,1960

 


1-4
John Coltrane(ts)
McCoy Tyner(p)
Steve Davis(b)
Billy Higgins(ds)

Recorded in New York City in November,1958


タイトルは「ソニーのように」。
ソニーとは「ソニー・ロリンズ」を指します。
ソニーのアルバム「サキソフォン・コロッサス」にて1曲だけ参加したコルトレーンですが、若き日の彼にとっては大きな目標であったようです。

1-4では黄金のクァルテットの前進のような編成。
そして5-10は、プレスティッジの匂いを漂わせています。

 

このCDを入手したのは単純にどのCDにも収録されていない曲があったから。
若きトレーン、とは言っても、飛躍する直前の彼を捉えた貴重な音源を聴かずにいることはできませんでした。

整理棚からひとつかみ。 ジャズ編 その121

Once Upon A Time  /  noon

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1.Que Sera Sera
2.Till There Was You
3.Once Upon A Summertime
4.At Last
5.You Belong To Me
6.What A Wonderful World
7.I've Never Been In Love Before
8.The End Of The World
9.Quando Quando Quando
10.How Can You Mend A Broken Heart
11.That's All
12.白い色は恋人の色


parsonel

noon(vo)
渡辺ショータ(p)
小沼ようすけ(g)
管野義孝(g)
増原巖(b)
加納樹麻(ds)
石川智(ds)
原朋直(tp)
小池龍平(vo)

 


ノスタルジックさを前面に出した作品ではあるものの、ポップさも垣間見えます。
楽曲の中に「この素晴らしき世界」などの名曲が収められていることから「ノスタルジック」と表現されているのかもと思うのですが、そこに郷愁感は感じられません。
そこにはどこか甘さが漂っており、背中のさみしさを感じるようなものはひとつとしてありませんでした。
ここ最近の作品の最終曲に日本の曲を持ってくるあたりは、ちょっとニクいですね。