つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

「避難」を想定内にする必要。

北海道新聞3月3日の総合、2面のアングルにおいて、「駒ケ岳 進まぬ避難準備」という見出しが載りました。最近では火山活動が活発化している報道もされていましたが、少しずつ脅威が膨らんでいる印象があります。 記事を読み進めていくと、森町(もりまち…

久々の懸賞。

懸賞当選は忘れた頃にやってきます。 災害は忘れてもやってきてほしくないですね。 すっかり忘れていましたが、このような連絡をいただきました。 MORIHICO.さんです。 毎年購入している福袋に封入されている「宝くじ」アンケートがあり、せっせと応募してい…

令和6年3月の創作③

1年間の目標というものがあって 秘かにそこに向かって進んできた 会社は何かと届かない数字を掲げるし 届かないやつは給料ドロボーだと叫ぶ上司もいるけれど そんな風や声はここでは聞こえてこない 実際に数字はあったけれど ぼくはぼくのできることをやって…

令和6年3月の読書感想文㉓ どうしようもなく辛かったよ 朝霧咲(あさぎりさく):著 講談社

御書印集めの際に購入した本になります。完全ジャケ買いです。 どうしようもなく辛かったよ 朝霧咲(あさぎりさく):著 講談社 個人蔵 第17回小説現代長編新人賞受賞作ですが、作者は受賞時高校三年生、刊行時は大学一回生とのことです。とんでもない新人が…

令和6年3月の読書感想文㉒ 現代語訳 論語 齋藤孝:訳 ちくま新書

論語の現代語訳は数多ありますが、本書は齋藤孝さんによる訳となります。 現代語訳 論語 齋藤孝:訳 ちくま新書 個人蔵 原文の記載はなく、現代語訳の文章が並びます。今回の現代語訳は、わかりやすさと入ってきやすさというものを念頭に置かれたもので、中…

令和6年3月の読書感想文㉑ ウイスキーと風の味 佐藤茂生:著 共同文化社

北海道新聞で紹介されていた本ですが、ニッカのマスターブレンダーによるウイスキーの本となります。こちらは御書印集めの際、網走市のフジヤ書店で購入しています。 ウイスキーと風の味 佐藤茂生:著 共同文化社 個人蔵 ウイスキーをつくるとはどういうこと…

令和6年3月の読書感想文⑳ 現代語訳 老子 保立道久(ほたてみちひさ):訳・解説 ちくま新書

こういった古典も読み進めてみようと努力しております。 現代語訳 老子 保立道久(ほたてみちひさ):訳・解説 ちくま新書 個人蔵 老子は有名な中国の古典になります。幾つもの解説書や現代語訳があると思います。 本書は現代語訳になりますが、原書(原文)…

令和6年3月の読書感想文⑲ 3年の星占い 蟹座 2024-2026 石井ゆかり すみれ書房

毎回買っている、石井ゆかりさんの星読みの本です。 3年の星占い 蟹座 2024-2026 石井ゆかり すみれ書房 個人蔵 欲深いことではあるのですが、わたしたちはどうしても「先のこと」を知りたがります。 それは以前では抽象的な表現にとどまっていたものと想像…

2024年3月の創作②

短歌 送る者 送られる者 集まりて タイムマシンの疑似体験を いのちがけ 今も残るやりとりは 現代にもある 悲しき事実 目指すべき 理想像と目標は みなが笑える 仕組みと絆 生きる力が減る ご飯を食べる気力もなくなる けど眠りたい欲はある それは生きたい…

令和6年3月の読書感想文⑱ もぬけの考察 村雲菜月:著 講談社

北海道十勝に所縁のある作家さんになります。御書印集めの際、POPを見て購入を決めました。 もぬけの考察 村雲菜月:著 講談社 個人蔵 第66回群像新人文学賞受賞作となります。 すごく不思議というよりは、ホラーに近い作品集になります。 マンションの一…

令和6年3月の読書感想文⑰ 狭小邸宅 新庄耕(しんじょうこう):著 集英社文庫

ブラックな仕事小説かと思いきや、という作品です。面白かった。 狭小邸宅 新庄耕(しんじょうこう):著 集英社文庫 個人蔵 主人公は不動産屋に勤める営業。 成績は芳しくなく、生活も荒れていきます。 プレッシャー等もあり、まさしくブラックな職場。 こ…

令和6年3月の読書感想文⑯ 人を喜ばせるということ 小山薫堂:著 中公新書ラクレ

純粋に興味を引いたタイトルです。どういうことなんだろう。 人を喜ばせるということ 小山薫堂:著 中公新書ラクレ 個人蔵 小山さんが行ってきた「人を喜ばせる」行為は、サプライズです。 日本はあまりみない光景だと思います。 しかし小山さんは徹底してサ…

令和6年3月の読書感想文⑮ サード・キッチン 白尾悠(しらおはるか):著 河出文庫

ブレイディみかこさんの本が好きな人には向いている、考えさせられるお話です。 サード・キッチン 白尾悠(しらおはるか):著 河出文庫 個人蔵 この本を読もうと思った経緯は忘れてしまったのですが、読んでみて、なるほど、そういうことかと得心が行きまし…

令和6年3月の読書感想文⑭ 声の在りか 寺地はるな:著 角川書店

読後に思ったことは、この本のタイトルをつけたことが凄いと感じました。 声の在りか 寺地はるな:著 角川書店 個人蔵 いわゆる「学童」が物語の舞台ですが、そこを利用するこどもたちには様々な事情が隠れています。それはこども自身の問題であったり、親の…

令和6年3月の読書感想文⑬ 無駄花 中真大(なかまさひろ):著 講談社

ダークな、というほどではないのですが、底辺を底辺と感じさせないいっぽうで、無常さを感じさせる独特の味わいを持たせた作品でした。 無駄花 中真大(なかまさひろ):著 講談社 個人蔵 第14回小説現代長編新人賞 奨励賞受賞作品です。 しかしながら作品…

令和6年3月の読書感想文⑫ 女性ジャズミュージシャンの社会学 マリー・ビュスカート:著 中條千晴:訳 青土社

なかなか難しい感じの本です。ただタイトルにジャズという文字があったので、読んでみようと思いました。 女性ジャズミュージシャンの社会学 マリー・ビュスカート:著 中條千晴:訳 青土社 個人蔵 原書の刊行はかなり前ですが、日本での刊行はつい最近。い…

令和6年3月の読書感想文⑪ オルガスマシン イアン・ワトスン:著 大島豊:訳 竹書房文庫

欧州や米国ではその内容の過激さから出版を断られたといういわくつきの小説です。 オルガスマシン イアン・ワトスン:著 大島豊:訳 竹書房文庫 個人蔵 この世界の主人公は「カスタムメイド・ガール」という、男たちの妄想と欲望を反映させたアンドロイドの…

令和6年3月の読書感想文⑩ A New Path for BiSH Members. ㈱SW:発行

BiSH解散後のインタビュー集となります。 A New Path for BiSH Members. ㈱SW:発行 個人蔵 文章だけではなく、グラビアも織り交ぜての刊行となりました。当時まだBiSH関連の様々なアカウントが動いていた頃に告知がなされ、即買ったことを憶えています。 解…

令和6年3月の読書感想文⑨ それでも会社は辞めません 和田裕美:著 双葉文庫

とても強い、いいタイトルだなと思い購入しました。 それでも会社は辞めません 和田裕美:著 双葉文庫 個人蔵 「わたし(から)はこの会社を辞めません」 このワードが強く残る作品です。 現代であれば、「こんな会社辞めてやる!」的な要素が多いはずなので…

令和6年3月の読書感想文⑧ 鯨の岬 河﨑秋子:著 集英社文庫

新しい北海道文学を確立した河﨑さんの中編集になります。 鯨の岬 河﨑秋子:著 集英社文庫 個人蔵 表題作のほか1編を収録。 いずれも「過去そこにいた(またはあった)北海道内の土地」を題材としており、そこに人間の営みと言いますか、邂逅を織り込んでい…

令和6年3月の読書感想文⑦ 地下芸人 おぎぬまX:著 集英社文庫

ドラマとして面白い、芸人の姿を見ることが出来ました。 地下芸人 おぎぬまX:著 集英社文庫 個人蔵 なかなか売れないお笑いコンビが主人公ですが、解散話が持ち上がります。 その間に渦巻く様々な感情は多くの芸人の心情を代弁しているのではと思うほどです…

令和6年3月の読書感想文⑥ 方法序説 デカルト:著 谷川多佳子:訳 岩波文庫

教科書に出ていた本を少しでも読んでいくということやっています。 方法序説 デカルト:著 谷川多佳子:訳 岩波文庫 個人蔵 解説を読んではじめて知ったのですが、まずデカルトの最初の著作であること。 そして、正式な名称は「理性を正しく導き、学問におい…

令和6年3月の読書感想文⑤ 純喫茶パオーン 椰月美智子:著 角川春樹事務所

純喫茶、というワードに惹かれて読みました。 純喫茶パオーン 椰月美智子:著 角川春樹事務所 個人蔵 主人公の「ぼく」が、いくつかの「点」で見た出来事を綴った、ちょっと不思議な作品。 こういった純喫茶は果たしてどれくらいあるだろうと思いつつ、そこ…

令和6年3月の読書感想文④ 恋愛の発酵と腐敗について 錦見映理子:著 小学館文庫

ずいぶん哲学的なタイトルでしたが、ページを開けばそこにはただただ人間という真理がありました。 恋愛の発酵と腐敗について 錦見映理子:著 小学館文庫 個人蔵 恋愛モノでした。 生き方を変えようと努力と行動を起こす人は現実社会にも多くいます。 しかし…

令和6年3月の読書感想文③ 退職刑事 永瀬隼介:著 文春文庫

これもまた底辺か、と思わせる、警察という呪いにかかった人たちの物語。 退職刑事 永瀬隼介:著 文春文庫 個人蔵 短篇集となり、全5篇を収録。 そこに登場する刑事(元もつく)は、どこか「寂しげ」で、「掠れて」見えます。 警察、特に刑事という職業は特…

令和6年3月の読書感想文② 赤目四十八瀧心中未遂 車谷長吉(くるまやちょうきつ):著 文春文庫

なんとも泥臭い作品です。そこを見事に書いています。 平成10年の直木賞受賞作品となります。 赤目四十八瀧心中未遂 車谷長吉(くるまやちょうきつ):著 文春文庫 個人蔵 決して裕福とは言えない環境で生活し続けていく、ちょっと普通じゃない人たちの息…

令和6年3月の読書感想文① 海と毒薬 遠藤周作:著 新潮文庫

巨匠の作品を読む機会は少ないのですが、これは雑誌のブックガイドで推されていた一冊。そんなに厚くない本ですが、とても重みを感じました。 海と毒薬 遠藤周作:著 新潮文庫 個人蔵 実際にあった事件を題材に小説を書き上げた、という点で、自分が読もうと…

2024年3月の創作

短歌 命見ゆ 生きんとする振舞を 見た人我が命を見る そのときの 忙しさの波がある 乗り越えられる 根拠はないが 雪解けの 合間に見えるアスファルト ひと吹きの風で 一色に染める 仕事に疲れたときは ただただ猫を愛でている そうして癒されることを実感す…

今月のねこ。

昨年と比べると、雪の少ない冬になっています。 しかしながら、雪が融けるほどの暖かさを迎えたあとに一気に冷え込むのは、拷問です。 そんな中、うちのねこ様は 元気に寛いでおります。 体重は増減がまだあり、安心できない状態です。 ただ現在、動物病院か…

苫小牧市初の御書印参加店を訪ねる。

昨年11月の更新で、北海道苫小牧市で初の御書印参加店が誕生しました。 すぐに伺うことはできなかったのですが、12月に札幌市に行く用事があったため、その際に訪れています。 店舗名は㈲三光堂書店さんになります。 インスタ https://www.instagram.com/san…