つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

整理棚からひとつかみ。 ジャズ編 その24

Just live to tell the tale / Ewan Svensson Trio featuring Antoin Herve

 

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SOL SC-0011

 

1.Back Again
2.Just Live To Tell The Tale
3.Glasscoices
4.Eagle Eyes
5.Parenthese
6.Waltz For Vanja
7.Solar
8.One For Three
9.La Lubie De Bilou
10.Beatvis
11.Les Amants D'un Jour(いつかの二人)

 

Ewan Svesson(g)
Antoine Herve(p)
Yasuhito Mori(b,walterphone)
Magnus Gran(ds)

 

スウェーデンジャズのギターと、フレンチジャズのピアノが融合した、ちょっと変わったジャズ。
フレンチというとあまり想像がつかない。なんとなくコケティッシュのような気がする。
しかしながらそのピアノは力強く、本場にも負けないくらいの勢いで演奏をします。

その力強さをギターが和らげ、全体をうまくまとめあげています。

ベースには森泰人さんが加わっていますが、北欧ジャズにこの人ありと言われるほどのプレイヤー。
北欧を代表する数々のジャズプレイヤーとセッションを行っている御大です。

責任を持っているから、本音を綴っているのでした。~ひとは気持ちに応えてくれる~

 

元日から日記を書き始めて、200日を超しました。

 

当初はかなり「カタイ」文章を書いていたと言われたこともありましたが、それは

それでよかったのかもと思うことができる今日。そしてさらに良いことと思えるのは、

本音でブログを書くことができること、正直な気持ちでブログを書くことができて

いるということでした。

 

ただ、センシティブな内容には触れないようにしているのは事実です。たとえば、

政治の話をじっくりする、とか。時事的な内容には触れずに、その日書きたいことを

書くというスタイルでこれまでやってきました。

 

ブログについてはグループ設定というものもあるようで、これに登録すれば同じ

グループ内でブログが更新されれば一覧に出る・・・といったシステムのなのですが、

よくわからずただひたすら更新を続けていたため、正直なところ、アクセス数の

伸びは悪かったです。

 

当初は一桁。その後徐々に増え始めます。イベント近辺には一気に三桁行くことも。

でもそれも一時的なもので、それが終わればいつものアクセス数に戻りました。

最初はこの数が気になって気になってしょうがなかったのですが、今ではかなり

落ち着きました。口では「アクセスがゼロでも更新する」と言ってはいますが、

本音は心配です(汗)

 

 

 一昨日の日記で、自分が凹まされたという記事を書きました。

個人事業主がこんなネガティブな日記を書くのは、ひょっとしたらマイナスに

直結するのかもしれません。でも、わたしは「書かない方がいいかな」とは全く

考えませんでした。何故だろう?と思って振り返ってみるとこれが面白く、

ひとつは「ネタ」になるから(笑)、そして「包み隠さず書くことが肝要」という

ことでした。

 

これがよかったのかもしれません。

ガラクタ整理師の竹内清文さんが札幌に来たとき、当時のわたしはコテンパンに

されました。それを経験しているからこそと言えますが、一度「底辺まで堕ちた」

状態を経験しています。だから、再度落ちても恥ずかしくとも何ともないのです。

いや、少しは恥ずかしいかもしれませんが(汗)

 

ちょうど、1年前くらいから、いろんなことでどん底や、苦しさ、辛さ、

もどかしさなどいろんなことを味わってきました。

 

 

 昨年のちょうどこの時期にスマホがクラッシュ(壊したという説が有力・・・)し、

大事なメールや電話帳に登録してある一部の情報が消えてなくなりました。

そのためこちらから連絡を取りたくても取れないという状況が出来てしまいました。

相手はそんなことを知るわけないので、連絡がないことをどのように捉えていた

のかも知ることはできません。

 

体調の不調も続いていたし、浮き上がるタイミングが見いだせずにいました。

ガラクタ整理をやっても、最後は師匠にとどめを刺された(笑)カタチになって

しまったのですから、じぶんが積み上げてきていた「やらなければならないこと」

は、実はけっこう多かったのだと思います。

 

 

 

あまりネガティブ過ぎるのもいけませんが、喜怒哀楽を正直に綴ることで、この

ブログの「温度」のようなものが伝わるのかなとふと思いました。ここで書いている

字はデジタルな字ではありますが、気持ちを込めて書いていますし、魂も込めて

います。無機質なものではないと確信していますから。

 

一昨日の日記も、正直でいけたから、変なプライドを持っていなかったから、本音の

ことを書くことができました。そして、少数ではありますが、その声に反応して

くれるひとたちもいらっしゃいました。

 

 

 

その日記を書いて、疲労困憊な状態で眠りにつき、朝に起きてからブログに反応が

あったと気づき、その中身を確認しました。

 

 

 

泣きましたよ。朝っぱらから。

わんわん泣くと驚かれるので、咽び泣くようにしていましたけど。

決して誰かからの反応が欲しかったわけじゃないけど、反応して行動を起こして

くれたことが本当に嬉しくて、思わず泣いてしまいました。

 

SNSは特にそうかもしれないですが、良い出来事の投稿に対してはかなりな

コメントがつくし、またコメントも入れると思います。でももっと気にして

欲しいのは、その中に混じった「悲しいこと」「辛いこと」の投稿に対する

コメントです。書くのも難しいと思いますが、そのコメントを書くことで、

投稿した人は嬉しいはずです。ボロクソなコメントは別ですが、共感する気持ち等を

含め、それに反応してあげることは、SNSだろうが現実だろうが差はまったく

ありません。ロム専の方もいるでしょうが「この投稿にコメントしたいけど・・・」

となることだってあるはず。そんなときにはその気持ちを膨らませ、自分の背中を

押すと共に、投稿した人の背中も押してあげてください。

 

わたしの場合は本音を書いたこと、それに対して少なくても反応があったことで、

すごく楽になりました。以前と比べると立ち上がるまでの時間も短くなって

きているように感じます。それはやはり、これまでの努力の賜物だと言えます。

 

 

ガラクタ整理師から学んだガラクタ整理を行うひとは、まだ日本では少数ですし、

何かしらの「認定」を受けたのは、現在わたしひとりです

(モノ&メンタル スペースクリアラー)。

 

秋山さんのオラクルカードを使用したセッションを行っているひとは、片手ほど

しかいません(ネットで調べてみたら、5人もいない状態・・・)。

 

木育も北海道が起源。わたし個人の活動範囲は狭いですが、必ず上記2つにも

つながってくる。

 

 

 

 

「信じて進む」だけなんだなと改めて思いました。

 

 

 

 

 

 

正直、あの日記は書いていても辛かったです。苦しかったです。書いても書いても

晴れないわけですから。散々ぶちまけて疲労困憊で泥のように眠って、起きてから

励まされて。

 

嬉しかったです。ありがとう。ほんとうに嬉しかった。

 

 

 

 

流した涙と、浮かび上がってきた「諦めないと決めた気持ち」。

 

嘘をつかないためにも、わたしはじぶんにしかできないことを提供していきます。

 

絶対、必要としてくれる人がいる。

その人のために、たましいで伝える。

その人のために、いのちで応える。

 

ガラクタ整理で、オラクルカードで、野外活動で、そしてこのブログで。

 

 

だから、というわけではありませんが、わたしが提供していることを、ひとつの

 

 

「雨宿りする場所」

 

 

と考えてください。

 

何かあったら、雨宿りしに来てください。

 

 

 

 

 

これまで生きてきた40年で、恥ずかしながら魂に傷を作ってきた。

そんな人間ができること。

 

それは、魂に響き、届き、伝わる言葉を紡ぐこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

それが、ここに生きる理由のひとつなんだと思う。

 

励ましをくれたかたのコメントを読んで思い出した曲。

 

 

そして

 

絶望に堕ちる手前で振り返らせてくれる曲。

 

 

最後に

 

 

 

ひとしきり泣いたから、そろそろ行くね。

 

 

 

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No.60「正しさ」

 

キーワード「美徳」「道徳」「正しさ」「高潔さ」「適合」

 

 

 

 

誰もが そりゃ無理だよ 不可能だよ と言っていることであっても

わたしは 諦めずに征く

それが ただ わたしのやるべきことだから

 

仮にそれが 行き着く先の本質から逸れていて

余計な寄り道だったとしても

わたしはその寄り道を喜んで進もう

 

たかだか数世代の寄り道だ

なんてことないさ

 

 

いま 必要なことをする

それが すべてを覆す ゆるぎないものとなるから

それが 長年積み重ねてきた 約束を果たすことになるから

整理棚からひとつかみ。 ジャズ編 その23

At Carnegie Hall / The Dave Brubeck Quartet

 

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SICP 5004-5

 

Disc 1

1.St.Louis Blues
2.Bossa Nova U.S.A.
3.For Aii We Know
4.Pennies From Heaven
5.Southern Scene
6.Three To Get Ready

 

Disc 2

1.Eleven Four
2.It's A Raggy Waltz
3.King For A Day
4.Castilian Drums
5.Blue Rondo a la Turk
6.Take Five


Personnel

Dave Brubeck(p)
Pauk Desmond(as)
Eugene Wright(b)
Joe Morello(ds)

Rec date
Carnegie Hall NYC February 21.1963

 

ライナーノーツには
「実際のライブ会場での演奏順に楽曲を収録」と但し書きがされています。

これは結構珍しいことで、全体の構成を考えた場合、必ずしも演奏順とはいかないことが多く、そのためこのような書き方をしているんだと思います。


カーネギーホールでのライブというのは結構名誉なことです。
この日の演奏も大盛況で、アンコールが高まり、ついに「テイク・ファイブ」を披露することになったそうです。


綺麗な音楽はどの場所で演奏してもその際立つハーモニーは変わりありません。
全12曲の楽曲はどれも珠玉となっており、この4人組の支持がどれほど高いものかを物語るには最適の作品だと思います。

またもや打ちのめされた日。心臓の鼓動が止まってもいいと思った日。

「大地とあそぼう。2016」から一夜明け。

 

 早朝のサプライズ、洞爺湖のボート周遊後に向かった先は、有珠山でした。

 

Web: 

登ろういぶりの山 山登りまち巡りガイド-有珠山- | 胆振総合振興局産業振興部商工労働観光課

 

有珠山は記憶にも新しい通り、2000年に噴火を起こしています。

現在の登山はその火口を眺める場所が頂上として設定されており、頂上は

ロープウェイを利用して訪れることができます。

 

だいぶ前でしたが、ロープウェイを利用して火口原展望台に訪れたときは、まだ煙が

上がっていた記憶がありました。今回はどうなんだろうという気持ちで、車で伊達

市街に入り、高速道路近くの登山口近くにある駐車場に車を停め、午前10時ころに

登山を開始しました。

 

 登山道には案内板や看板が立てられており、視界が不良にならない限り道に

迷うことはありません。遊歩道に沿って登る・下りるを繰り返し、一路頂上を

目指しました。

 

最初にたどり着いたのは外輪山展望台。ここからは洞爺湖と有珠湾両方を一望できる

ポイントがあり、普段見ない光景に心を打たれていました。

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その後頂上へ向かいます。

気温もこの日は高く、肌もじりじりと焼ける中、歩みを進めていく。

 

登山道から頂上へ向かう途中に「階段」があるのですが、その数は269段(汗)

暑さにやられながら、少し登っては休み、また少し登ってはを繰り返し、およそ

2時間で山頂に到着しました。

 

 

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山頂の気温も高く、簡単に水分と栄養を補給。ひととおり景色を見た後は早々に

来た道を戻ることにしました。何せ気温が高いので、あまり長居をすると体力が

消耗してしまうので、あまり体が休まらないうちに下山することにしたのです。

 

 

で、ここで問題が起きました。

右ひざのあたりから痛みが出るようになってきたのです。

 

登山用のストックを使用して山登りをしていたのですが、久々の登山であったことも

あるせいか、右足に負担がかかっていたようです。足を曲げて山を下りるという

動作がきつく、途中何度も休むことになったくらい。

 

結局、下りも2時間ほどでスタート地点に到着できたので症状が重くなる前に戻る

ことができたと一安心。でも、途中右足をかばいながら歩いたせいか、左足にも

同様の痛みが走るようになっていました。この痛みは結局翌日まで続きます。

 

  

装備を外し、ダニ対策を施し、先に汗を流すことに。

登山口から近い温泉施設に向かい、汗を流しました。

 

最低限のことをこなしてはいたものの、足の痛みは増すばかり。

もうこの時点で普通に歩ける状態ではありませんでした。

 

この日の宿は室蘭市に取っていたため、まずは室蘭市まで移動。

室蘭市はかなり前に訪れたきりご無沙汰だったので、いくつか気になるところを

チェックしながら走っていましたが、ほとんど車窓からの確認になるほど。

アクセル・ブレーキの動作くらいならなんてことなかったのですが、歩くという

動作すらまともに出来ない状態でした。

 

 

 

 

そこで、魔が差します。

そして、打ちのめされました。

 

 

 

ダークな言葉を並べていくと

 

「お前は無力だ」

「ガラクタ整理など誰にも受け入れられないぞ」

「オラクルカード?笑わせるな」

「この世界は気持ちよりも金だ。それがなければ意味がない」

「お前は何も出来ない。諦めろ」

 

  

といった思念が一気に流れ込んできて、心臓が締め付けられるほどに鼓動が急変。

意識を失いかけました。

本当に「これくらいのことで?」と思うかもしれません。それはわたしにとっても

以外で、体力と気力の低下や、先日ガラクタ整理について否定的な意見を

聞かされたりと「押し黙る」ことがあったからなのかもしれません。

 

それでも何とか運転をこなし、室蘭駅近くにある宿へ向かいました。

 

 

 

 夜は宿近くにある鳥辰本店さんでお食事をいただいたのですが、残念ながら

味わうことができず、夜も満足に眠ることができませんでした。

 

 

昨日まであんなに楽しむことが出来ていたのに、どうしてなんだろうと自問自答して

いました。眠ることが出来ないので自然とあれこれ考えてしまい、やっぱりというか、お決まりの展開で深みにはまります。運転中の感覚が甦り、絶望へと追いやります。

お前は無力だと囁くのです。お前はなにもない人間だと、何もできない人間だと

責めたてるのです。お前なんぞ仕事ができるわけがない。お金なんぞ稼げるわけが

ない。何かを動かせる力なんぞこれっぽっちもないんだよと、真綿で首を絞めるかの

ように呟くのです。

 

正直なことを言いますと、この瞬間は苦しいです。辛いです。

心臓も締め付けられます。意識が朦朧とします。あまりいい発言ではないですが、

このまま心臓が止まってくれたらどんなに楽だろうと考え、願ったくらいです。

 

 

室蘭市に宿泊した翌日も、足の痛みはかなり残ったまま。

眠ることができたのは、明け方の数時間程度。

 

あまりいい状態ではないまま、帰路につきました。

 

 

 

 

帰宅後から現在まで、自分の中から気力が抜けてしまっています。表現が適切では

ありませんが、生きるための「欲」がすっぽりと抜けた感覚を持ち続けています。

もちろん集中も長く続きません。ネガティブな思考がぐるぐると体中を駆け巡って

います。

 

 

 

こんな状態がいつまで続くのだろうと思ってしまう。

そんな中頭でたどり着いたことは「前に進もうとしている人ほど、それを妨げる

動きが働く。」

 

自分の心の整理もそうですが、何かしら展開を起こそうとすると、それを止めようと

する動きがいろんな方角から訪れます。過去の日記で「揺るぎなさ」とか「安定」と

いうことばを用いましたが、今回の件はその上を行く形で現れたものだと

感じたのです。ただ、そこまでの考えは進んだものの、体にまではそれが

伝達されず、無気力な日々を過ごしています。

 

 

 

 

そんなもどかしさ、やるせなさ。

苛立ち、絶望感、無力感。

 

それらがまだじぶんの心と体に刺さり続けていたら、佐々木ファームから野菜が

届きました。イベント当日に注文をお願いしていたのですが、発送はお盆後の予定と

話があったのです。思いがけず早いタイミングで商品を受け取ることになりました。

 

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先日の「大地とあそぼう。」のトークライブで言われていたことで、この箱を

開けると野菜のエネルギー(パワー)の凄さがよくわかるといったお話が出ていました。そういえばそんなこと言ってたよなぁと思いながら、送られてきたお野菜の内容を

確認するべく、開封したところ・・・

 

 

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鳥肌が立ちました。

 

これも表現しにくいのですが、感覚としては「畏れ多い」といった感覚。

わたしが佐々木ファームの畑の土に触った時と、同じ感覚でした。

 

そして、なんだか、かたじけない気持ちが溢れてきました。

いまはそんなことしか言えませんが、このタイミングで届いてくれたことが

嬉しかったです。

 

 

 

 

 

明日以降数日間はお盆期間に入るため、記事はストック記事

「整理棚からひとつかみ」を掲載します。その期間が長くなってしまった場合は・・・

 

 

 

 

 

 

いまはまだ自分がどうなっていくのかわかりません。

 

いまはただ、この曲を置いて、託すことにします。

 

youtu.be

大地くんの想いが伝わった日。~洞爺湖町佐々木ファーム 大地とあそぼう。2016~

8月5日に行われた、佐々木ファームの「大地とあそぼう。2016」。

 

 

 

たった1日のイベントではありましたが、畑、野菜、人、そして土地という

素晴らしいものにたくさん触れ、会場を後にすることができました。

 

 

会の終盤にトークライブというのがあり、その前半では佐々木ファームが主宰する

「大地の学校」という研修のようなものがあるのですが、その卒業生からの率直な

感想などを語るコーナーが設けられました。

 

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その中には今回のイベントで食事を提供してくださった店舗の社長さんがおり、

アタリマエというか、興味深い話がありました。

 

 

箇条書きにすると

・佐々木ファームの野菜は本当においしい

・佐々木ファームの野菜は野菜の保ちが凄くいい

・佐々木ファームの野菜に切り替えてから売り上げが「すごく」上がった

・佐々木ファームの野菜を食べた治療中の人が、症状が改善したと報告

(あくまで個人的感想)

・通販も行っているが、野菜を切り替えてからは評価がぐっと上がった

 

 

という話がありました。

 

わたしも一度取り寄せで佐々木ファームの野菜を購入したことがあります。

不思議なのは、スーパーなどで購入する野菜の多くは、保存していくうちに

どんどん腐っていきます。その経験は誰にでもあると思います。しかし佐々木

ファームの野菜は不思議なことに「しおれていく」感じなのです。しかも腐ることが

ありません。わたしも長期保存していた野菜が多数あったものの、腐っている野菜は

ひとつもありませんでした。こうなると、お店でも家庭でも、買ってきた食材を

無駄にしてしまう可能性がかなり減ることになりますで、結果として「効率的」な

食材の活用につながるということになります。

 

もちろん、佐々木ファーム以外の農家さんでも同じような感じで保存期間が長い

野菜はあると思います。でも思い返してみると、これまでの野菜の栽培で農薬を

使ったり、肥料を与えていたのはなんだったのだろうかという気になって

しまいました。農薬も肥料も育てている野菜を「守るため」だとは思うのですが、

出来上がった野菜(商品)は輸送中にも腐敗を始めてしまいます。しかし、農薬も

肥料も一切使用しない野菜のほうが、長持ちするという現実。こうなると農薬や

肥料の使用による野菜の栽培は「幻想」であると言わざるを得なくなります。

 

 

 

余計なものを一切入れていないから、美味しい。

余計なものを一切入れていないから、本来の生命力がある。

余計なものを一切いれていないから、それが心と体にダイレクトに伝わる。

 

 

 

野菜に含まれる栄養分の低下が叫ばれ、サプリメントなどでそれを補う動きが

定着しましたが、それを根本から解決するのが「無農薬・肥料なしによる栽培」

なんだろうなと思いました。

 

多くの人の記憶に新しいのは「奇跡のリンゴ」で知られる木村さん。

当時は異端、もしくは頭がおかしくなったとまで言われ批判されながらも、

農薬などを一切使用しない林檎の栽培を試みつづけたという経緯は有名です。

その姿は佐々木ファームで同じ可能性に挑んだ村上さん一家に重なります。当時は

異端児であったとしても、それが確立され、定着したときに初めて、わたしも

やりたいという人たちが手を挙げた。それは、この栽培方法が「必要」だと、時代が

認め始めたことに他なりません。過去のわたしたちは「排除する」歴史を散々と

見てきました。そしてそれは、個人的な出来事でも多く経験してきているはずです。

それを排除ではなく「シフト」に書き換えることで、不要な圧力やストレスを

かけることなく、自然に切り替えを行っていく人たちが増えていくであろうと

思います。その割合が大多数を占めたときには、海外産の野菜に「価格」以外の

面で大きく優位に立つことが出来るのだろうと感じています。

 

 

 

 

大地の学校卒業生の話の後は、この3人でトークライブが行われました。

 

ひとりめは、サンマーク出版編集者の鈴木さん。

ふたりめは、佐々木ファーム代表のたかちゃん(村上貴仁さん)。

さんにんめは、映画「大地の花咲き」の監督である岩崎さん。

 

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内容は割愛しますが、とてもいいお話を聴くことができました。

 

 

ここも箇条書きにしていくと

 

・佐々木ファームのスタイルは、今後「ハイ・スタンダード」になってゆく。

それは「これまでの20年の変化」を見ていけば「これからの20年の変化」は想像が

つかないからだ。

・佐々木ファームは農薬も肥料も種も買わない。畑にあるもので循環し続けることが

できるようになった(愛と喜びの循環へ)

・これからの時代は「心」「体」「魂」のレベル、自力をつける時代になる。

 

何だかスピリチュアルな中身も入っていますが、何ら不思議ではありません。

だって、スピリチュアルはずっと昔から日常の中に存在しているのですから。それを

感じる力が衰退してきている現代においては、単なる「カテゴリ分け」をしているに

過ぎないのであって、そんな感覚があるから「おかしい」ということにはなりません。

逆にそういった感覚を「敬遠」したり、現実の成果や好条件等を優先する傾向は、

バランスを崩す恐れが強いです。

 

その他、サンマーク出版で出されているベストセラーの本に触れ、日本の可能性に

言及しています。今や日本でも海外でも似たようなものはたくさんあります。それは

仕事を始めとする様々なものです。しかし多くの人から支持されるのがなぜか

「日本産」の物であった場合、果たして何が違うのかということになるだろうと

思うのです。それは販売戦略ももちろんあると思いますが、根幹を成すのは

「それ」を提供する「人」の違いです。その「人」が持つ「志」の違いです。

そこに尽きるのだろうと思います。

 

 

 

このトークライブを聴いて、わたしが生涯の仕事としていく「ガラクタ整理」や

「オラクルカード」そして「木育」にもつながるものを感じました。

佐々木ファームで行われていることは野菜の栽培のみならず、あらゆる分野でも

活用できるということを、自分なりに立証したいと感じました。今はまだ駆け出しで

何を言われても何も言い返すことが出来ない状況ですが、そのもがきや苦しみが

無駄ではなく必要であったということを感じ、ひとつのスタンダードを打ち立てる。

 

 

 

新たな志を、大地君と佐々木ファームの畑は、与えてくれました。

 

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 フィナーレ。

 

 

 

 

 

 

-お知らせ-

 

明日は昨日の日記に触れた「打ちのめされた」ことについて書きます。

その後お盆に入りますので、数日間はストック記事を掲載します。

現在でも打ちのめされた衝撃は残っており、4月のイベント後のものとはまた違った

苦しさと辛さを感じています。それを「書いて」いくことで、わたしにしかできない

「展開」を起こしていきます。

 

またお盆後の日記から、毎日の記事の一番下に

「ガラクタ整理」と「オラクルカード」のオーダー募集について過去記事をリンク

させます。恐れ入りますがどうぞよろしくお願いいたします。

大地くんに共感したひとたちと語った日。~洞爺湖町佐々木ファーム 大地とあそぼう。2016~

大地とあそぼう。2016に参加したことは、昨日の日記に書きました。

 

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 畑。

 

札幌市から車でおよそ2時間のところに会場となった「佐々木ファーム」はあります。

ここで無農薬栽培を行っているということは、ひょっとしたら一般にはあまり

知られていないのかもしれません。しかし飲食店ではこの存在を知っているところが

多くあるようで、わたしが東京へガラクタ整理の講座を受けに行ったとき、偶然にも

佐々木ファームの野菜を取り扱っているお店に出逢ったこともありました。

 

 

 

しかし、現在の農業で生産される野菜の大多数は農薬を使用しているものだと

思います。その次に有機栽培になって、最後のほんのちょびっとの割合で無農薬が

出てきます。

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収穫体験でいただいた人参。

 

昨今ではこの農薬が人体や土に対してダメージを与えるということで敬遠する人も

徐々に増えてきているようで、ここから口に入れる食べ物への関心が高まって

きていることはとてもいいことだと思います。ただ気をつけたいのは、農薬を

使っているから「排除」という流れにせず、徐々に変化、または移行していく

流れを作ってあげることが大切だと思っています。

 

消費者はあれがいい、これが悪いとあの手この手で吹聴します。ときには理想的な

生産をする生産者には賛美を、そうでない生産者にはこの上ない罵声を浴びせます。

まるで人殺しだというような、そんな勢いで。しかし、悪いのはその生産者なので

しょうか。何かを名指しして悪いと批判するよりも、ソフトに次の段階へ移行する

手助けをするというのが最もクールであり、あるべき姿のように感じます。よく

SNSでも野菜に限らず多岐に渡る食品に対して「こんな風にして生産されている

食品はやめるべきだ」と、まるでデモのような勢いで投稿している人を多く

見かけます。それに対しては信念に駆られた行動だとは思うのですが、伝え方を

間違えれば脅迫になるだろうし、たとえ正しいことであったとしても、その真意は

絶対に伝わらず、却って距離を置かれます。

 

そして、忘れてはいけないこと。それは、最初から無農薬栽培では立ち行かなかった

であろうということを理解しなくてはなりません。今だからこそ、無農薬栽培に

挑戦できる社会的環境が出来つつあると思うくらいで丁度いいのです。その他にも

食品に関しては様々な問題がありますが、50年前だって食品の生産にはその当時

独特の問題があったはず。時代に合わせた生産を、1軒でも多くの農家さんが

行っていただければ御の字と思うべきだと思います。これはあくまでも個人的な

考えですがね。

 

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イチゴとベリーのスムージー。

見切れているのはジオピザ。

 

 

 

話を戻して。

 

 

 

イベント最中も食べて飲んで。

水分だけは細かく補給していたので、結構水っ腹。

 

 

 

イベント会場でホテルに泊まる方たちと合流し、イベント終了後にホテルへ移動。

 

夜には今回イベントにお誘いいただいた、特定非営利活動法人ハートオブミラクルの

ツアーで参加した方たちを対象とした懇親会が洞爺湖温泉街にて行われました。

 

 

そこで驚いたのは、本州各地から本当にたくさんの方が来ていたこと。

北海道(札幌)はわたしひとりというのにも驚きましたが。

 

 

食材は海鮮を中心に揚げ物やら何やらたくさん網羅されており、北海道の食材に舌鼓を

打ち、その味に感動していたことが何よりも印象的でした。やはり北海道の食材は

美味しいのだなぁと感心するとともに、それを日常的に食べることのできる環境で

あることに感謝しなければとも感じました。食材はかんたんに出来るものではない

ことを知りましたし、生産者の想いが込められているんだよなとも感じました。

いつ頃だったかは忘れましたが、お食事をいただく前には「いただきます」そして

食事が終わった後には「ごちそうさま」を言う癖をつけています。

 

 

懇親会ではひとりひとことかんたんな挨拶を済ませた後は思い思いに食べては喋り、

出し物に拍手が起こったりと忙しく時間が過ぎていきました。わたしの隣には

ハートオブミラクルの代表、並びに「大地の花咲き」をはじめとした作品の監督を

務めた岩崎靖子さんがいらっしゃり、映画撮影中のこととか、イベント時のトーク

ライブのことなどをお話させていただきました。岩崎さんはとても丁寧に説明して

くださり、感謝と感激でいっぱいでした。

 

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岩崎さん。

 

 懇親会を後にすると、ちょうど洞爺湖花火大会が始まっており、つかの間の花火を

楽しむことができました。洞爺湖の花火は4月の下旬から10月いっぱいまで、毎年

行われている名物行事です。過去には不況のあおりもあって花火を中止するという

話も出ていたようですが、議論の末現在でも続けられています。これには国内外

問わず観光客も大喜びで、短時間ながらも平和な光景が洞爺湖の水面に映っている

ようでした。

 

 

 

部屋に戻った後は同室の方たちと延長戦へ。

それぞれがどんな仕事をしているか、どんなことをやりたいかなどで花が咲き、

お酒もちゃんぽんにしてしまったので最後はべろんべろんの状態で終了。

お風呂にも入らず、歯も磨かずに眠りに落ちました。

 

 

 

 

 

 

そして、翌朝。

 

 

午前6時前。

 

 

同室の一番若い子が元気に

 

 

 

「おはようございます!突然ですがこのあと6時30分に

遊歩道まで出てきてください!」

 

 

 

寝ぼけている状態のわたしともう一人の方は

 

「じゃあ、急いで風呂入らないと」

 

と、その言動を疑問に思わずすぐに行動に。

 

 

 

 

ささっとお風呂を済ませ、着替えた後で外出。

 

爽やかな空気が心地良い中、案内されたのは、なんと・・・

 

 

「ボート乗り場」

 

でした。

 

 

 

 

え?ボート乗るの?

 

「はい!早朝クルージングです。

これがサプライズです!」

 

 

 

 

 

まじかぁ~!!!

 

 

 

 

ここのボート乗り場ではよくあるアヒル型のボートと、高速船のようなボート、

そして遊覧船があり、幾つかのコースの中から選んで航行することができます。

 

今回は短時間のコースを選択してくれており、早朝の穏やかな、そしてひんやりと

冷たい空気を感じることが出来たのです。

 

 ボートで中島を中心に周りの島を見て回ると、緑の多さに驚きます。

これが本来の自然の姿であり、生態系を維持する姿でもあるかな、と。

中島には結構鹿がいたそうなのですが、繁殖してきたため近年減らしたとのこと。

そのため、ボートに乗った日の朝には鹿は姿を見せていませんでした。

 

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小山の向こうから朝日が射してきた。

 

 

 

 

そしてゆっくりと乗り場へ戻り、朝食。

 

ここで昨夜のメンバーと再会し、その後別れを告げました。

 

 

軽い気持ちでイベントに参加したつもりが、結果として導火線に火をつけられた

ような感覚を抱くことになりました。それは、異業種であるはずの人たちが共通の

ことを話すことによって、まったく新しいアイデアが浮かぶことがあるからです。

まだまだ始めたばかりのわたしの仕事であってもその内容に興味を持って下さる方が

おり、ある程度形になってイメージできるようになった際には、呼んでい頂ける

可能性が出てきたほどです。それが実現するかどうかは、やっぱり「努力」しか

ありません。今すぐに結果は出なくても、何年か先のことを見据えた行動が

出来ていること。明日のための結果はまた別にタスクを立てて展開を起こすことが

大切だとも学びました。

 

いま、手の届かないこと、手の届かなかったことに対して「諦め」を簡単に

してしまう傾向があるように感じます。わたしもそっちの側の人間で、すぐに手を

引いてしまう、どうせ自分はダメだ、お金もなければ仕事もない。志だけがあっても

何も太刀打ちできないじゃないかと不貞腐れる局面が多くありました。でも、

それは「今」だけの判断であって、その後の努力次第では「どうなるかは誰にも

わからない」わけです。仮に「わかりきったこと」と発言する人がいたとしても

それは「予測」でしかなく、確定要素は何もありません。ときに人間は自分の

正しさを証明するために他人の志を簡単に、無慈悲に折ることを躊躇なしに

行います。自分の正しさが本当に正しいのかを確かめる前に行ったりすることも

あると思います。そうなってしまうと、そこには単純な「利益」があるかないかの

差になってしまいます。利益は正しさとはまた違う分野であるはずなのに、それを

単なる「よいこと」のつながりとして捉え、結果を導こうとします。加えて、人は

必要最低限にも満たない程度でしか言葉を発しません。これではコミュニケーション

も難しく、誤解が生まれても仕方ないことになります。しかもそれですら

「仕方ない」と処理をしてしまう。

 

節目節目で感じてきたことですが、この世の中は人を「諦めさせる」力が強く働いて

いると思っています。それは詰るところ、自分の力の証明をしたいがための行動に

過ぎないのかもしれません。

 

 

 

 

洞爺湖のホテルを後にして、向かった先は札幌ではなく、有珠山

 

それも、有珠山ロープウェーではなく、登山道

 

洞爺湖温泉街から車を走らせておよそ30分のところにあります。

 

 この日は有珠山の登山を行い、その足で室蘭市へ行く予定となっていました。

 

 

 

 

 

 

ここでわたしは、またというかなんというか、打ちのめされることになります。

それは、わたしを「諦めさせる」にはじゅうぶん過ぎる力を持ったものでした。

大地くんと遊んだ日。~洞爺湖町佐々木ファーム 大地とあそぼう。2016~

去る、8月5日。

 

洞爺湖町にある「佐々木ファーム」へ行ってきました。

 

佐々木ファームHP

sasakifarm.net 

 

大地とあそぼう。2016に参加するためでした。

 

 

 

 

 わたしが佐々木ファームを知るきっかけとなったのが、1本の映画でした。

 

そのタイトルが「大地の花咲き」。

 

提供:NPO法人ハートオブミラクル

 

 heartofmiracle.net

 

 

 個人事業主として表立って活動する前、昨年の秋頃にこの映画の自主上映会を

自宅で行っていました。加えて、この佐々木ファームで栽培している野菜は

すべて「無農薬」。

映画で見た野菜がどんなものかを「食べて」知ってもらうためにも、上映会に

合わせて野菜を取り寄せ、映画の上映後、または上映中に召し上がっていただく

という方式を取りました。

 

味はとても野菜の「力」が強く、えぐみのような、ある種濃い味を感じることも。

しかしその味ですら心地よく、かえってこれが「本来の野菜」なのだと知ることに

なりました。

 

 

 

主催者として、この映画を何度も観ました。

映像チェックを含め、本当に何度も観ました。

 

 

 

その映画の舞台となった土地へ、思いがけず訪れることになったのです。

 

 

誘っていただいたのは前述した「ハートオブミラクル」。

映画の上映にあたり、個人会員に登録をしていた関係でお誘いの声がかかって

いたのです。このお誘いをいただいたときにはどうしたものかと迷いましたが、

一度直にあの畑を見る必要があると感じ、お誘いを受けることにしたのです。

 

 

 

 

 

札幌から、車でおよそ2時間。

 

洞爺湖町に、佐々木ファームはありました。

 

 

 

イベント当日はファーム向かいの観光施設の奥の駐車場を借り、そこに車を停めて

イベント会場へ。手作り感たっぷりのお祭りの風景が見えてきました。

 

 

受付を済ませ、配布されたMAPを見てみると

 

・カフェ

・マルシェ

・ランチブース

・ライブステージ

・サファリ

・各種受付

 と、細かく設定がされていました。

 

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ステージ

 

マルシェでは協力してくださった店舗さんの物販が。

その中には札幌で有名なAGT(あじと)さんやSACHIさん、ニセコのラララファーム

など、全部で9店舗が並び、魅力的な商品を紹介。

 

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マルシェ

 

ランチブースでは実際に佐々木ファームの野菜を使用している

イタリア料理「orizonte」のジオピザ、そして奥芝商店のジオカレーを提供。

 

サファリでは軽トラックで畑の中を案内するツアーと、収穫体験と付きのツアーなど、食べてよし、体験してよし、楽しんでよしの環境を提供してくれていました。

 

 

 

ライブステージでは会の進行アナウンスを始め、オープニングアクトや演奏、

トークライブなど時間帯に分けて目玉を用意。とても考えられている構成だなと

感じました。

 

カフェでは佐々木ファーム内で採れた果物やハーブを使用した各種飲み物が

用意されており、炎天下の体に染みわたるほどの美味しさを感じました。

 

 

 

ぶらぶらと会場を見て回り、お店の人と話したり、社長とも話したり。

ファームのスタッフさんとも話したり、会場のお客さんとも話したり。

こういったイベント会場では進行がうまくいかない場合もあり、裏方では

けっこうシビアな指示などが飛んでいるのがふつうなのですが、そういった光景は

一切なく、皆笑顔で、しかもてきぱきと、途中暑さにやられながら、それぞれの

役割をこなしていた印象を受けました。

 

 

 

特に驚いたのが「畑」。

 

映像で見てはいたものの、実際に見てみるとやはりというか、ただただ驚きです。

 

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まず、佐々木ファームでの野菜の栽培には、農薬はもちろん、有機肥料も使用して

いません。普段多くの人たちが「雑草」と呼んでいる草も、抜きません

(おそらく病気等、抜かなければならいものはあると思うが)。

 

ざっくり話をすると、最初にこれでもかというくらいに手をかけるそう。

苗が大地に定着し、自分で育つことができるようになるまでの間、過保護という

くらいに面倒みるそう。しかし安定したあとは、その後の成長はそれぞれの

「野菜任せ」になるそうです。

 

 

そして、大きな特徴を持っているのは、栽培中の野菜(大地を含めて)に向けて

 

「ありがとう」

 

「元気かい」

 

といった、感謝や気遣いの言葉を毎日投げかけるというのだ。

 

 

 

この様子は、映画の中でも紹介されていました。

話によると、これが「要」のひとつなんだそう。

 

 

 

素人目では大きな違いはわからなかったのですが、目を見張ったのは

 

「整然と草が生えている」

 

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ということでした。

 

 

 

 

かんたんに言えば、無秩序に草は生えていない、畑の秩序が保たれているという

ことでした。

その様子を軽トラックで畑を回るツアーに参加した際、お隣さんの畑とを見比べて

誰もがわかるほどでした。

 

 

わたしたちが見る普通の畑は、雑草は生えておらず、土がしっかりと見え、作物の

緑だけがそこに映えているという光景かと思います。佐々木ファームの畑は、

収穫用の野菜の周りにびっしりと草が生えているものの、その成長を妨げることは

せず、土もしっかりと見えており、こちらも管理されているという印象を受けました。

 

この違いを説明していくことはちょっと困難ですが、前述の畑は主に「人間」が

管理しているのに対し、佐々木ファームの畑に関しては「大地」が管理している

ように見えたということでしょうか。人間が何かを「コントロール」するのでは

なく、大地が元々持っていた「秩序の保ち方」でそれぞれの野菜を育てていく。

それで見事に収穫が出来るのですから、やはり驚きです。

 

 

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 コレ「じゃがいもの種」!!!

 

その後収穫体験を含めた畑ツアーに参加。スタッフの説明を聞きつつ、土に触って

見たり、実際に収穫したりと、新鮮な時間を過ごしました。どんなことにも言え

ますが、間接的に見た、聞いたことを元に話をしたり判断したりすることと、実際に

触れた状態で動くこととでは大きな違いがあります。それは以前にも触れましたが、

大事なことをメールで済ませようとしたり、多忙を理由に電話で済ませようとしたり、

何かと「自分が楽な方法」で事を済ませることにも似ている気がします。○○が苦手

だからとか、独自のルールで自分からは動かないなど、些細なことで決めつけて

しまう傾向が強いと感じています。便利な世の中になった反面、幼稚になってきた

部分も多く、口で言っていることと実際にやっていることの違いが大きすぎると

感じることも。「他人にわかってたまるか」という声が聞こえてきそうですが、

逆に「じゃあ自分自身でそこは偽りなくわかっているんですね」と聞き返したい。

それだけ多くの人は、他人に対する言葉と自分自身で解釈する内容が大きく

異なっているのです。かつてわたしもそうだったと思います。ですが、それを改める

ことはできます。たとえ自分はそのようなことは一切やっていないと思っていたと

しても、あなたをよく知る人から見れば、それが本当か、そうでないかは、

はっきりとわかるものと思います。

 

 

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 自作の資料を手に。

 

イベントの終盤は、佐々木ファームの社長とサンマーク出版の編集者さんとの対談を

含めたトークライブが行われ、個人的に佐々木ファームが展開している

「ありがとう農法」は「ガラクタ整理」に共通するものを持っていると感じました。

とても大きい「可能性の種」を収穫できたと感じ、全員の愛がこもった会場を後に

しました。

 

 

 

 

 

 

イベントの名前にもなっている「大地」。

 

 

 

実は既にこの世から「お引越し」をしてしまったお子さんの名前です。

 

彼の存在が、佐々木ファームを大きく展開させました。

 

 

 

イベント会場には、社長夫妻が済む家があるのですが、なんとなく、その家の2階の窓から、大地君が楽しそうに眺めていたような気がしました。

整理棚からひとつかみ。 ジャズ編 その22

Mathias Algotsson Trio & FRIENDS

 

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SOL ID-0003

 

1.My Shining Hour featuring Emily McEwan & Nils Janson
2.Way Of Life
3.Cry Me A River featuring Christina Gustafsson & Klas Lindquist
4.Bishop Of Bop featuring Nils Janson & Klas Lindquist
5.Julsang
6.Winter featuring Klas Lindquist
7.Vals
8.Softly As In A Morning Sunrise featuring Christina Gustafsson
9.Nar Min Van featuring Emily McEwan
10.Just Friends featuring Nils Janson & Klas Lindquist
11.Epilog

 

personel

Mathias Algotsson (p,org)
Kristian Lind (b)
Calle Rasmusson (ds,perc)

 

friends

Emily McEwan (vo)
Klas Lindquist (as)
Christina Gustafsson (vo)
Nils Janson (tp)
Erik Soderlind (g) on 3


北欧出身のピアニスト、マティアス・アルゴットソン2枚目のアルバム。
今回はスウェーデン新鋭のジャズプレイヤーでもある友人を招いてのセッション集になっています。
と、思いきや、しっかりとトリオ演奏の楽曲も含まれているので、幅広く演奏を楽しむことができる贅沢さを感じます。

11に及ぶ楽曲はアットホームな雰囲気をかもしつつも、ライブハウスの一番前で聴いているかのような感覚にもなります。
そんな気持ちにさせるのは、音がつむぎだす魔法のしわざ、と言えるかもしれません。