雲の流れが早い
この大地がどこかに行こうとしているのかと思うほど
打ちつける風が強い
隙間から冷気が及び 心を閉じ込めようとする
雪は意外にも
いつもより世界を照らしている
寒さが厳しくなれば
自分の物語は静かに始まる
体温や灯を奪うであろうはずのものなのだが
どこかでと 願う自分が真白なうえに立っている
自身の仕事や日々の報道を見ていきますと、詰るところ「経済」にブチ当たります。
これはもうどうしようもないことで、この世界が経済と言う名の車輪を回し、その回転を維持していこうと弛みない努力を継続しているからだと言えます。
しかしながら、その効果について人間は速効性を求める傾向にあります。事前に時間がかかる、数年は・・・という説明をして納得してもらったとしても、途中でひっくり返る可能性が充分に潜んでいます。
いつからこの早さ(または速さ)を求めるようになったのでしょう。
まるで、それを求め、実現させることがクールであるかのような印象です。
果たしてそれは正しいことなのか?
素朴な疑問が浮かびました。
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オレはジャズだ
はぁ?と言われるだろうし
鼻で笑われ、失笑されること請け合いだろう
けどさ気づいたんだわ
どんだけ不器用で
どんだけ表現が伝わんなくて
どんだけ難しくて
どんだけ訳わかんないとか言われて
かつては「死んだ」と評されて
バラードを奏でることもあれば
ビバップやフリーをギグする
そんな魂の起伏がある
そんな人間だから 自分をジャズだと言ったんだ
終わったことは常に未練がましく振り返ってしまうが
反面いつだって前を向いているさ
出来上がったものは出来上がったんだから
その先は自分の手に負えないんだってことだよ
だから今を迷い
決意の一音に一歩を込めるんだ
改めて言っておく
オレは、ジャズだ。
ロックでもメタルでもクラシックでもポップでもカントリーでもチャントでも民謡でもなく。
オレは、ジャズだったわ。
人には個人差があると何度も教えられてきているが
その何ともしがたい見えない壁のようなものに散々悩まされた
悔しさを憶え
絶望に打ちひしがれた
個人差というのはどうやら相手をかんたんに仕留めることのできる武器らしい
それを自覚せずに神の如く振舞う個人の何と多いことか
相手の反応にいともかんたんに流される
そうして自然的に距離を置いていき
「嫌われたんだ」という既成事実が創り上げられていく
本当はそんなの 望んでいないのに
本当は 嫌われたくないのに
人とのつながりは一見かんたんなように見えて実はいちばん難しい
判断に迷うこともあれば大きな失態をすることもある
それが恋ならば多少の脱線もその勢いで修正出来るものなのだが
不器用な人間にとっては
その無機質な文字の羅列がとても苦しい
独りでいるとよく考えてしまうことは
どうして今生きているのだろうということで
決して明確な答えは見つからないのだが
その時々のテーマを求めているようにも見える
生きていくことが目的でもあるが
どんどん意気は萎んでいく
そこに結実するものはあるのだろうか
ぼくの周りには 誰かいるのだろうか
悩むことは大切で
決して意味のない結果などない
倫理や哲学そして論理などで否定されても
それが現実としてあるならば
それらを超越した存在理由があるということになりはしないか
また 始めることができたらいいのにな
また 手を振ることができたらいいのにな
また 語り合いたいな
そして
実りの時期を迎えよう
まだ時間はあるはずだから
ここにはドラマがあった
毎年 鮭が産卵のために標高のあるこの場所まで来るそうだ
低い場所で行わないのかと思ったが
これがいきものの習性なのだと気づくと
何も言えなくなった
ただただ無心で
続くものを残さんとしていた
その身は襤褸雑巾のようになりながらも
士気は逆に高まる
その一瞬一瞬に
爆ぜるものを込める
徐々にその動きは衰えていくが
その威厳と気品は最後まで萎むことはなかった
そしてついには泳ぐことを断念し
川の流れに身を任せて横たわる
その姿に誰もが敬意を払っていた
見かけることは少ないが
あらゆるいきものがいのちを持っていて
そのいのちを繋げようとしている
それは線路のように
それは道路のように
それは天の川のように
それは言葉にならない想いのように
それはいのちの
それはいのちの