人には個人差があると何度も教えられてきているが
その何ともしがたい見えない壁のようなものに散々悩まされた
悔しさを憶え
絶望に打ちひしがれた
個人差というのはどうやら相手をかんたんに仕留めることのできる武器らしい
それを自覚せずに神の如く振舞う個人の何と多いことか
相手の反応にいともかんたんに流される
そうして自然的に距離を置いていき
「嫌われたんだ」という既成事実が創り上げられていく
本当はそんなの 望んでいないのに
本当は 嫌われたくないのに
人とのつながりは一見かんたんなように見えて実はいちばん難しい
判断に迷うこともあれば大きな失態をすることもある
それが恋ならば多少の脱線もその勢いで修正出来るものなのだが
不器用な人間にとっては
その無機質な文字の羅列がとても苦しい
独りでいるとよく考えてしまうことは
どうして今生きているのだろうということで
決して明確な答えは見つからないのだが
その時々のテーマを求めているようにも見える
生きていくことが目的でもあるが
どんどん意気は萎んでいく
そこに結実するものはあるのだろうか
ぼくの周りには 誰かいるのだろうか
悩むことは大切で
決して意味のない結果などない
倫理や哲学そして論理などで否定されても
それが現実としてあるならば
それらを超越した存在理由があるということになりはしないか
また 始めることができたらいいのにな
また 手を振ることができたらいいのにな
また 語り合いたいな
そして
実りの時期を迎えよう
まだ時間はあるはずだから