つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

「みる」ことと「みせる」こと。

現在出稼ぎに行っている職場での立場は「アシスタンント・スーパーバイザー(ASV)」となっていますが、いわゆる管理職のため、デイリーでこなす仕事の他に、こんなことも業務に含まれていると自分では思っています。

 

 

 

それは「見る」ことと「見せる」こと。

 

 

 

見るというのは職場全体の空気や雰囲気、そしてオペレーターさんたちの表情など。

見せるというのは、自分の振る舞いなどになります。

 

管理職や社員という立場のひとは、意外にも見られています。

普段の顔から仕事のときの顔まで、自分が意識していなくても見られていることが多いです。そのため、良い影響もあれば悪い影響もあります。

 

かといって、見られているのは上に立つ人ばかりではありません。

 

 

 

 

上に立つ人は、独特のアンテナでオペレーターさんを見ています。

その基準は、職場によっていろいろあると思うのですが、共通することは業務態度。

そこから滲み出てくるものに注視しているといっても過言ではありません。

 

 

 

繁忙期は無事終わりましたが、繁忙期に入る前、多くの人が不安な気持ちでいたり、怖気づいてしまったりしていました。結局、最初の頃から比べますと、10名程度が退職したり、他の部署に異動となったりしています。

 

この数字、いくら繁忙期時期に合わせて採用したとはいえ、異常な数字だと思っています。

 

その原因は仕事の中身や繁忙期のイメージなどもあると思いますが、その中のひとつに

 

 

「上の人の印象」

 

 

もあったのでは?と考えています。

 

この印象はひょっとすると、同じ立場の人にも当てはまるかもしれません。

 

 

 

視界に入った印象を判断材料としてしまい、気持ちを頑なにしてしまうというのは、何だか残念でもったいないような気がします。だって、印象とは違う展開もあるわけです。最初は「難しそうだな」とか「大変そうだな」と思ったとしても、飛び込んでみたら意外とそうじゃなかったというのは、往々にしてあると思います。繁忙期時期の仕事である以上、忙しくないわけがないのです。それを承知で働きに来ているのに、これは自分に合わない等と言った理由で無断欠勤を繰り返したり、契約を破る形で退社したりと、どのように自分が「見られているか」を考えることもなく、わがままな行動をとってしまう人が少なくないことに驚きました。

 

たぶん、このような人たちは、自分が「見られている」ことを、この先も意識しないまま過ごしてしまうことだと思います。

 

 

 

 

仕事であれプライベートであれ、わたしたちは常に「見て」いて、そして「見せて」います。それが特定の誰かの場合もありますし、誰かにというわけではない場合もあります。その行動が恥じないものかどうかは、その人自身で判断するのがいいのだろうと思います。他人の評価は満場一致の場合もあれば、半々に分かれてしまうこともあります。ときには背景によって、妥当ではない評価が下されることだってあるでしょう。そういったものに振り回されるよりは、客観的に自身を見て、評価を下すことができるかどうかにかかっているような気がします。

 

 

 

短い期間ではありますが、ぼくも意識して「見せて」来ましたし、「見て」きました。

見てきた対象は、職場の人すべて。社員さんもパートさんも含めてです。そこから感じたこと、学んだことはたくさんあります。そして、それは正しいと思うことや、それは違うと思うこともありました。そこに正解はないのかもしれませんが、大いなる収穫として、今後の自分の仕事における要素として、しっかりと吸収し、咀嚼して、良いものは受け取り、悪いものは受け取らずに進んでいこうと思いました。

 

 

 

気づけば11月も残り1週間になりました。

来週は12月に入ります。

この2か月間は、ほんとうにあっという間でした。

凝縮した時間が、そこにはありました。

とても貴重な経験をさせてもらったなと、感謝した1日でした。

 

 

 

 

 

きょうまでに読んだ本

 

破獄 吉村昭 新潮文庫 (332)
やめたくなったら、こう考える 有森裕子 PHP新書 (333)
桜さがし 柴田よしき 文春文庫 (334)
プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた! 長谷川晶一 集英社 (335)
OUT(上下巻) 桐野夏生 講談社文庫 (336 337)
ドラゴン・オプション 中原清一郎 小学館 (338)