慣れない肉体労働を繰り返す
筋肉は徐々についてくるが
疲れは中々抜けていかない
鍛えているという実感はあるものの
悲鳴の跡が残ってゆく
ただ必死で打ち込んでいく
仕事であれ趣味であれ
恋愛であれ何であれ
積み重ねていくと
いいようのない歓喜の瞬間が訪れる
いずれは結果というものが動いて現れる
それが積み重ねるということ
いつまでもそのままでいることはできない
そこには悲しさや高揚感があり
突き詰めては自分が今生きているということを証明する
古新聞の塔やレシートの束
書き貯めたノート
水切りかごに並べられた食器
書類審査で返却されてきた履歴書
これまでに書いてきた手紙
どこでどうなるかはわからない
それは数少ない親友だと思う