つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

【詩】空にとどろく

f:id:maruyamabase:20190918203250j:plain

 

雲ひとつない空のはずなのに

 

どこからか音が通り過ぎてゆく

 

空を裂いているわけでもないのに

 

 

 

その音が来たときほど

 

何が起きたのかと思うくらいの気持ちになる

 

どんどん不安になり

 

どんどん焦りが積もる

 

それほどに

 

空から降り注ぐ音の大きさは果てしない

 

 

 

 

光とともに叩き込まれる音もある

 

それはかつて誰かの怒りだと表現された

 

果たしていまはどうだろうか

 

 

 

空にとどろく音はそれだけだろうか

 

いいや

 

どうにもたまらなくなって

 

空に向かって叫ぶ人はいる

 

その叫びは空に包まれて消えていくが

 

叫びに込めた祈りは

 

空から雨のように降り注げばと思わずにいられない

 

 

 

 

空から世界を見下ろすことが出来たなら

 

空から音を届けることが出来たなら

 

きっと遠いあの人も振り返ってくれるのではないかと

 

空の青に下書きをしてみた