最終週となりました。
一か月は30日、31日ですが1週間は7日間なので、5週目が発生します。
しかし最終週の5週目は片面程度の曲数にしかなりません。
それでは少し寂しいな、ということで、先週ほどではありませんが、この週は全6曲の構成で記事を載せていきます。今週は前半3曲、後半3曲になります。
前半の3曲と後半の1曲は既にアップしてますので、後半の2曲がボーナストラックのような感じになります。
1か月超に渡って、Twitter(現X)上でこつこつと紹介してきたことも、あと2回で終わりとなります。
それでは最終週前半3曲、ご覧ください。
個人用心身高揚楽曲(bless and battlesong) last week
29日目:薫&千太郎 Duo In 文化祭 / 坂道のアポロン
1か月は4週間以上あるため、この週を最後とした。
結果、数は30日分以上となってしまったが、ご容赦いただきたい。
坂道のアポロンはジャズを題材とした漫画が原作。
アニメーション化され、実写映画化もされた。
薫:西見薫(p) アニメーション声優:木村良平 ピアノ演奏:松永貴志 実写版:知念佑李
千太郎:川渕千太郎(ds) アニメーション声優:細谷佳正 ドラム演奏:石若駿 実写版:中川大志
という役回りになっていた。
高校生なので思春期もありつつ、友情もありつつというお話。
そこに不器用さ、不甲斐なさやまっすぐな気持ちがジャズのようにスウィングし、青春時代という演奏時間が流れていく。甘酸っぱく、そして切なく。物語全体がジャズのように感じた。
この作品ではジャズの楽曲を数多く知ることが出来る。ここからジャズを聴き始めた人もいると思う。
文化祭での二人のデュオは、決まっていたものではなかった。
離れそうになってしまっているものを取り戻したい。
その気持ちが二人を引き寄せ、ジャズを媒介として友情の語らいを積み重ねていく様子を垣間見ることが出来る。
このときの演奏メドレーになっており、主な演奏者を添えると
1.My Favorite Things(John Coltrane)
2.Someday My Prince Will Come (Bill Evans)
3.Moanin' (Art Blakey & Jazz Messengers)
となる。是非一聴をおすすめしたい。
友情に限らず、ここで歩み寄ることができたらと何度思ったことか。
思考とは別に身体が動くこともあるし、その逆もある。
ここまで生きて思うことは、人間は後悔を積み重ねるいきものだということだ。
ジャズはひとつの曲でも様々な演奏スタイルが存在する。
ひとつのスタイルに固定しなくてもいい。
そんな驚きから、20年以上初心者気分で聴いている。
いつしかそれは、背中を押すブロウになっていた。
個人用心身高揚楽曲(bless and battlesong) last week
30日目:光るとき / 羊文学
メンバーは
塩塚モエカ(vo,gt)
河西ゆりか(bs,cho)
フクダ ヒロア(ds,cjho)
当初は5人編成であったが、3人編成となり、メンバー入れ替えを経て現在の姿となる。
この体制は2017年から。
評判がとても高く、何かと名前を見るようになった。
標題作はアニメーション「平家物語」に起用。
朝に聴きたい音楽の印象があり、目覚ましに使用。
こういうロックもいいものだと思う。
奈落に落ちそうなとき、この曲を聴けば、その世界の暗さが幻なのだと気づかせてくれる。
生きていればいいこともそうでないこともある。
そうして繰り返し生きていって、時折でも世界の美しさを知ればいいのだと思う。
「ならば全てを生きてやれ」
この歌詞が力強く、そして、無責任な他者を近寄らせない気高さを感じる。
他者は生殺与奪をおもちゃのように扱うがそれは確実に過ちを犯している。
誰かの奇跡を他人が握っているのは、やはり違うと思っている。
個人用心身高揚楽曲(bless and battlesong) last week
31日目:深夜高速 / フラワーカンパニーズ
メンバーは
鈴木圭介(vo)
グレートマエカワ(bs)
竹安堅一(gt)
ミスター小西(ds)
バンド略称は「フラカン」。
1989年結成。名古屋を拠点に活動。
1995年メジャーデビュー。
2001年に所属を離れ、インディーズでの活動を開始。
2008年に再びメジャー活動を開始。
2017年、2回目のインディーズ活動。
標題曲は2004年にリリースされた16枚目のシングルとなる。
深夜高速をはじめて聴いたのは、オリンピックかはてまた野球の日本シリーズ、WBC中継のあいまに流れたCMであった。その時の歌手は岡崎体育。映像もそうだが、歌詞がドはまりした。
調べていくと、トリビュートアルバムを出していることを知り、入手。
「深夜高速-生きててよかったの集い-」2009年リリース。結成20周年記念。
自分にとってフラカンの曲と言えばこれになってしまったが、まだ名曲が埋もれていると信じている。
歌詞を読めば読むほど、歌えば歌うほど、自分の人生がここに詰まっている感覚を得る。
それは多くの人に当てはまるのではないだろうか。
野望と言えるほどのものはない。けど、昨日よりは前に進めるように生きていきたい。
日々ジレンマを感じながら、限界を感じながら、良かったことや悪かったことを反芻している。
生きててよかった、と言い続けられるように。
感じることだけがすべてであり、感じたことがすべてである。
思考は後からついてくる。周りだけががやがやと騒いでいる。