つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和4年1月の読書感想文⑭ 尾崎放哉全句集 村上護:編 ちくま文庫

八雲町へ向かう特急の車内で読んだ一冊。

 

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尾崎放哉(おざきほうさい)全句集 村上護:編 ちくま文庫

 

「咳をしても一人」という句をどこかで聞き、目にしたような記憶があります。

しかしこの方の句だとはその時まるで知りませんでした。

 

尾崎放哉は自由律の俳人で知られております。

同時代に種田山頭火がおり、彼の句に触れていたとしたら、それは種田の影響があったからかと想像します。

 

本書は

 

大正13年~15年の遁世以降、

明治33年~大正3年の定型俳句、

大正4年~大正12年の自由律俳句と流れた俗世の時代(拾遺を含む)、

句稿や小品、随筆に書簡など多岐にわたります。

 

自由律の俳句はほんとうに自由で、定型俳句もどこか自由で。

尾崎の心境に近づけないまま読み終えてしまいましたが、今度はもう少しゆっくりと、彼の境地に触れたいと思います。

 

種田山頭火も、近いうちに手に取りたいですね。