本書は一般刊行されていないものとなります。
フリマサイトで購入しましたが、巻末には
「谷川俊太郎展」2018年1月13日(土)~3月25日(日)
東京オペラシティ アートギャラリー
とありました。この催事に際して刊行した本との記述がありました。
こんにちは 谷川俊太郎:著 ナナロク社 個人蔵
帯には
・名作・新作詩22篇
・俳号<俊水>初公開の二十句
・川島小鳥、6年にわたる撮り下ろし
・小山田圭吾との30数年ぶり再会対談
・谷川俊太郎の3.3の質問 すごい回答者全16名
★特典冊子付き
との記載があります。詩だけでなく、写真も俳句も楽しめる内容になっています。
名作となっている詩も、何かの機会に詠んでみると新鮮な鳥肌が反応として自分のもとにもたらされます。新作詩は世紀の新発見のような驚きがあります。
俳句は静謐な印象を持ちつつも、どこかにこどものいたずらが一滴落とされたようなおかしさを持ち合わせていました。
写真は日常やバックボーンなどが垣間見えるものであり、写真はいいなぁと思わせてくれるものでしたし、3.3の質問も大変興味深いです。
小山田圭吾さんは一時とんでもないことで名前が挙がった人となりました。対談を読む限りではそんなことは感じないのですが、悔い改め、相手を思うことを忘れないようにと願うのみです。
谷川さんの詩のなかでも、これなんて読むんだろうといった文言が入っていることがあります。不思議とそれは古臭くなくて、とてもよいエッセンス、パズルのピースになっている気がします。ぼくはそのようなことばを知らないけれど、そういったものに近い詩を詠むことが出来ればいいなと、詩を書くたびに思います。