つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和4年10月の読書感想文③ 虹猫喫茶店 坂井希久子:著 祥伝社文庫

Twitterで読書垢の方の投稿を見ることが多いのですが、それがきっかけで手に取った本となります。

 

虹猫喫茶店 坂井希久子:著 祥伝社文庫 個人蔵

 

 

「寂しがり屋な人間と猫の不器用な物語」とありますが、どちらかというと人間のほうにフューチャーされている感覚の残る作品でした。

 

 

主人公は何かと課題を抱えている青年で、ある日

 

「猫の世話をするだけの簡単なお仕事」という求人につられ喫茶店で働きます。

しかしここの女主人がなかなかの曲者で、厄介ごとを引き寄せる性格でもあるようでした。そこでふつうは嫌気が指すのですが、巧みにアメを与えられ、ずるずるとこの仕事を続けていく、といった感じのストーリーになっています。

 

あと個人的ですが、喫茶店といえば「ナポリタン」です。

作中にもこの「ナポリタン」が登場します。

それがどうしても食べたくなる。

そして、猫の世話をしたくなる。

茶店と猫とナポリタンのいずれかが好きであれば、気に入る作品だと思います。