牛の絵本はいろいろあります。これもその1冊です。
牛の教え ひたむきに生きる 藤原勝子:編著 群羊社 個人蔵
家畜に親しむ食育絵本① 個人蔵
子どもと大人一緒に楽しめるとありますが、本書を開くと普通に漢字も使用されているので、小さい子には難しいかもしれません。
それを踏まえてになりますが、牛の歴史から性質、役割まで幅広く網羅しており、絵本でありながら専門書の要素も含んでいます。そして温暖化現象に対する問いかけもされており、楽しむと同時に考えることもできる絵本になっています。
考えることが重要です。いまどきの本は「こうだ!」と決めつけて刷り込みます。
そうなると他の選択肢を考えなくなります。それは最初から断崖絶壁です。それほど危険なことはありません。
わたしたちは生きものを知っているようで実はぜんぜん知りません。
それを認めて、少しでもいいから学ぶ姿勢をとって行動すれば、行き違いの少しは解消されるんじゃないでしょうか。
そんなことを想わせてくれた絵本でした。