先週のことですが、役場経由で「誰か参加できる人はいませんか」ということでお誘いがありましたので出席してきました。
正式名称は
「八雲演習林の動植物調査ならびに森林資源の有効活用に関する調査結果報告会」
とちょっと長めなのですが、実はこの報告内容の一部は先日町内にありますシルバープラザで開催された「木であそぼう」という催しの中でもパネル展示で発表されていましたので、時間をもらい、内容を聞きにいったのです。
ここから学んだことは、自然の偉大さとわたしたち自然を使っていく側の、意識と責任の強化なのだと感じました。
講演内容を抜粋しますと
1.生物資源科学部大型総合調査研究に至った経緯
2.八雲演習林の広葉樹資源
3.両棲爬虫類相の把握
4.森林管理に役立つドローンの利用
5.八雲における森・里・海連環と地域連携
というものになり、2部構成で行われました。
こういった会に参加することはあまりなく、札幌市に住んでいたときも数えるほど。
加えて内容は専門的なことが多く、聞いていても理解するのに時間がかかることが多くありました。
今回の場合は町民向けに行われたものでしたので、内容は聞き取りやすいと思いました。
ただ残念なのは、新聞にも掲載された「白い羆」の話があまり出なかったことでしょうか 汗。ただ他の動物もこの演習林の敷地内には生息しているようなので、いまはとても貴重な場所なのだなということを実感することができました。
ヤマにはいろんな動物がいてもいいけど、里には降りてこないで欲しい。
聴こえてこない内の声を文字にすると、およそこうなるのではないかと思います。
しかしこの声って、人間のエゴそのものだということがわかります。
「境界」を設けているのは、人間側です。もちろん動物側も行動範囲を決めて生きていますが、人間ほどわがままではありません。しかも季節や気候に左右される部分も多くありますので、その境界も時期によっては変わることもあります。
そういって起きてきたイレギュラーなことが、これまでに悲しい事象を生んできたように思います。遠くから離れてみる分には問題ないし怖くないと言ってしまいますが、実際に目の前にしてみますとその余裕は一気に崩壊します。言葉は悪いですがチキンもいいところなのですが、威張っているのは人間側だという現実を見ると、素直に理解するのは苦しいです。
とはいえ、わたしたちも生きていかなくてはなりません。
そのために色々とルールを変えてみたり、維持するための努力をしてきています。
この発表会にもお話がありましたが、自然がないと動物もわたしたちも生きていくことは難しくなることを語っていらっしゃいました。
海の生き物が減るという事象が起きたとき、実は森が深く関係していることを当時の方たちは知らず、森の修復作業をしている人たちを笑ったそうです。しかしその認識も徐々に変わりつつあります。水は大事なことに変わりはないのですが、自然環境の生成と維持に対する事実を改めて行きませんと、大きな過ちを犯してしまうのだなと思いました。
水は大事です。
しかし水だけが大事ではない。
このことを、もっと知ってもらえたらなと強く感じました。
ぼく自身が八雲町生きていくにはどうしたらいいだろうかと、常々考えます。
その中には、林業に就くということも視野に入れています。
このマチとともに生きていく。このマチを活かしていくために、生きていきたい。
大層な目標ではありますが、マチの約8割が森林で覆われている以上、今すぐにでも何かをしないといけない状態ではあると思うのです。
居住地を変えたことで、住んでいるところの様々なことを知りたいと思うようになったことは、とてもいいことだと思っています。あとはこれを知った状態のままにせず、次の段階に引き上げることが出来たらいいなと思いました。